世のオバサマたちが健康で美しく生きられるために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス。今回は、美しく写真を撮るためのテクニックを伝授してくれます。
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2015年も健康に何事もなく過ごせたのなら、充分幸せでしょう? だったら、見た目から自分の幸せをアピールしましょうよ。
フェイスブックやツイッターで自撮り写真をアップして、「私って、こんなに幸せ!」と不特定多数のかたに訴えているかたもいますが、キラキラツイートをエスカレートさせて、“盛って固めた人生劇場”を続けていくのは、本当に大変な作業かと思います(そういうネット詐欺女性が話題になりましたね)。
そんなことより“生きてる現場”で、幸せそうに見えれば、充分なのでは? 私がレディーな装いをお勧めしているのは、こうした理由からなのです。
フェイスブックで思い出しましたが、年末年始は集まって写真を撮る機会が多くなります。そのときにきれいに写るためのお役立ちテクニックを伝授しますね。
ひとつは、スマホのアプリを利用すること。たとえば、今芸能界でも話題の『You Cam Perfect』は写真の逆光を調整したり、美白・美肌加工、脚の長さもワンタッチで施すことができます。
目の下のクマや小じわが消えて、あっという間に3割増しの美しさになりますよ。
同窓会などで写真を撮るときには、「私のカメラでお願い」と言って、後から加工したものを皆さんにお送りすれば喜ばれること、間違いなし。
それから、写真を撮られるときは、必ず「ひざから上くらいにしてね」とお願いすること。全身写真をバランスよく見せるには、脚、特にひざから下の長さが決め手になります。そこをカットしたほうが、スタイルがよく見えます。
そして大切なポイントは、ちょっと下から、仰ぐように撮っていただくこと。みぞおち辺りの高さにカメラを構えてもらうと、ちょうどいいアングルになります。
神社などで、風景と一緒に写るなら、カメラマン役のかたには階段を数段下りていただくのも手、ですね。全身写真でも驚くほどバランスよく写ります。
そうして最後に、“大人の知恵”を使うときはあくまでもさり気なく、エレガントにね。
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年1月1日号