余計なお世話、なのに、さも相手のためを思っているかのようにアドバイスしてくる人──コラムニストの犬山紙子さんは、そんなひんしゅく発言に共通するのは“クソバイス”だという。
「事情も知らないのに上から目線で持論を押し付ける、それが“クソバイス”です。例えば、若いお母さんが保育園に子供を預けると聞いて、“お母さんが一緒にいてあげたほうがいいのよ”という人。あとは、若い男の子に“最近は草食なんていわれてるらしいけど、もっと肉食になりなさいよ!”とか。言われたほうはいったいどうすればいいっていうんでしょう」
そうした、“間違った正義感”は、年を重ねた人にほど見られると、犬山さんは続ける。
「アドバイスの体をとっていますので、年配の人が年下に、先輩が後輩に、立場や年齢が上の人が言うことが多いです。キャバ嬢を説教するおじさんが後を絶たないように、若い人に説教するのは蜜の味。あとは、それまで自分がいろいろ嫌なことを言われてきて、“私だってこれまでいろいろ言われてきたんだから、言ってもいいよね”という気持ちから出てしまうこともある。若い人に言ってあげなきゃ、っていう本当に余計なお節介です」
気づかないうちに、自分が“ひんしゅくおばさん”になっている可能性もある。
「アドバイスをしたり、何か発言をしたあとに自分が気持ちよくなっていると思ったら要注意です。それって、結局自分が話題の中心になれたとか、マウンティングした気持ちよさですから。あとは、場の雰囲気をちゃんと読みましょう。し~んとしていたら危険です」(犬山さん)
※女性セブン2016年1月1日号