愛のキューピッド=男と女を結びつける縁結びの天使…川島なお美さん(享年54)とパティシエ・鎧塚俊彦さん夫妻の場合は、愛のキュー“B”ッドだった。
放送作家のすずきBさんは、10年前、自身が企画した料理対決の番組でふたりを共演させたのをきっかけに、出会いを作り、ふたりの仲を深めた。
「鎧塚さんと相談し、特別なケーキをなお美さんに差し入れしたり、一緒に食事したりしました。ふたりが夫婦になったとき、なお美さんから『Bさんだから、キューピッドじゃなくてキューBッドね』と言われて。言葉遊びのセンスのある人でした」
すずきさんの言うように、川島さんといえば、「私の体はワインでできている」など“なお美語録”ともいわれる発言が世間を騒がせた。そのなかでも、すずきさんがいちばん思い出に残っているのが、この言葉だ。
「女性の年齢の単位は、“才”ではなく、“カラット”なのよ」
カラットとは、ダイヤモンドなどの宝石の重さを表す単位。1カラット=200mg。数字が増えれば増えるほど、その価値と輝きは増していく。
「『もう50才のおばさんよ、なんて年齢を恥じたらダメ。私はね、女性は年齢の数が増えるごとに輝きも増す生き物だと思うの。そう、ダイヤと同じ。“50カラットおめでとう”って言われたらうれしいじゃない?』と言っていて。
年を重ねることをポジティブにとらえているのが、とても素敵でロマンティック。なお美さんらしい名言だなと思ったんです。以来ぼくは、女性の誕生日にメールを送るときに、この言葉をよく使わせてもらっています(笑い)」
※女性セブン2015年1月1日号