コラム

マイナンバー関連の受注が伸びソフトウェア企業の業績も好調

 米国の利上げに伴い日本株市場への影響を懸念する声も出ているが、はたしてこれから投資するにはどういった銘柄を選べばよいのか。銘柄選びのポイントと注目銘柄について、フィスコ・リサーチレポーターの三井智映子氏が解説する。

 * * *
 中国の経済成長に疑問符がつくので、インバウンド関連への投資は要注意だろう。海外の景気動向など外部要因に左右されず、今後も右肩上がりの成長が続くような銘柄に目を向けたい。全体相場が軟調だとすれば、株価が下落しても我慢できるような株主優待や配当が充実している銘柄は、安心感があるので買われやすい。テーマでいえば、いよいよ実需が業績に乗ってきそうなマイナンバー関連は要注目といえる。

 そうした意味で、通信会社向けソフトウェアの受託開発が主力のアルファシステムズ(東証1部・4719)は、割安な出遅れマイナンバー関連銘柄として市場の注目度が高まりそうだ。同社はソフトウェア開発関連事業を金融、エネルギー、官公庁、サービスなどの分野に積極的に展開しており、大規模システム開発のノウハウには定評がある。システムコンサルティング、自社製品の研究・開発・販売なども手がける。

 民間企業のITシステム投資の拡大を追い風に、特にエネルギー関連企業からの受注が増加傾向にあり、官公庁からのマイナンバー制度関連の受注も伸びている。その結果、2016年3月期の第2四半期決算は、売上高が前年同期比9.4%増の127億2600万円、営業利益は同16.4%増の10億7700万円、経常利益は同13.8%増の11億800万円を達成。

 同社は第2四半期累計の経常利益を10億3000万円と予想していたが、それを上回る着地となり、足元の業績好調を裏付けている。株価は2015年9月から上昇基調が続くが、PBR(株価純資産倍率)は1倍割れの割安な水準にあり、上値余地はまだまだ大きいと考える。

※マネーポスト2016年新春号

関連キーワード

トピックス

アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン