「お受験ってやっぱりそうなっちゃうのよね…夫婦仲より何より合否優先」
「でも歪すぎる。夫婦関係が破綻しているのに、そこまでして合格させても子供に悪影響でしょう?」
「あら、けっこういるんじゃない? こういう夫婦。うちのクラスのXさんのところも最近厳しいみたい。やっぱり合格までの“時限”つきだったらしくて」
「うちも試験の時から夫婦の温度差はかなりあったから他人事でもないわ。だから本読んでいて、ゾッとした」
12月初旬の昼下がり、都心の高級イタリアンでセレブ主婦4人が井戸端会議に花を咲かせていた。話のきっかけは、作家・東野圭吾の新刊『人魚の眠る家』(幻冬舎)。この作品が今、主婦の間に大きな反響を呼んでいる。
主人公は、ある機械メーカーの二代目社長を務める夫と30代の専業主婦の妻。夫婦仲は冷え切り、別居中のふたりだが、幼稚園に通う娘が小学校のお受験を控えている。三者面談のためだけに離婚せずに“仮面夫婦”生活を続けている。
しかし、彼らに悲報が届く。面接試験の予行演習の直前、娘がプールで溺れて脳死状態になってしまい……。物語のテーマは脳死とそれに伴う臓器移植だが、巷の主婦にとって「お受験仮面夫婦」という設定は生々しいものだった。
11月のお受験シーズンが終わった。2015年は内村光良(51才)、長谷川京子(37才)、千野志麻(38才)らの子供が有名私立小学校を受験。寺島しのぶ(42才)、市川海老蔵(38才)家は幼稚園の受験組だった。
そんななか、長谷川の夫でロックバンド『ポルノグラフィティ』のギタリスト・新藤晴一(41才)が世間を騒がせた。
11月上旬、ツアーで北海道を訪れた新藤が、札幌・すすきののバーで小西真奈美似の美女をお持ち帰り。その一部始終が『フライデー』(12月25日号)に報じられたのだ。一部のお受験ママたちは、この話題で持ちきりになった。
「11月上旬っていう時期が問題なんです。お受験まっただ中、もしくは終わった直後じゃないですか。あ、ここも“お受験仮面夫婦”だったのかなって…。長谷川さんの長男が受験した、都内最難関といわれる第1志望の名門私立は落ちてしまったようですけど、もう1つの有名私立は合格したようです。
仮に夫婦生活が破綻していても、受験が終わるまで、そして入学式まではとても仲のいい夫婦を演出しなければいけません。もし完全に夫婦仲が冷え切っているのなら、それは大変ストレスの溜まる話なんです」(お受験ママの1人)
※女性セブン2016年1月1日号