妻として母としてではなく、1人の女として生きる道を選択してから1年半――中山美穂(45才)は再び大きな岐路に立たされている。2016年、彼女は新たなスタートを切る。
「女優業や歌手業を本格的に再開するんです。3月末からはデビュー30年の芸歴の中で、初めての本格舞台となる『魔術』に出演。4人の男女の会話のみで物語が進む難しい舞台ですが、主演としての挑戦です。4月中旬からは歌手として全国5大都市ツアーも予定しています。2002年の結婚以来13年、仕事をセーブした生活を続けてきていましたから、彼女の心境の変化に驚きました」(芸能関係者)
2015年の12月2日には『2015FNS歌謡祭』(フジテレビ系)に黒いベアトップのロングドレスで出演。『世界中の誰よりきっと』『ただ泣きたくなるの』の2曲をしっとりと歌い上げ、79組が出演した同番組の最高視聴率20.2%を記録。中山がテレビで歌ったのは実に18年ぶりのことだった。
中山は2002年に前夫・辻仁成(56才)との結婚を機に渡仏、2004年1月に長男が生まれた。異国の地で子育てに奮闘する中で、パリのコミュニティーにもなじんでいった。しかし、2014年に離婚。その後は、東京芸術大学作曲科卒業の日本を代表する音楽家・渋谷慶一郎氏(42才)とのオープンな交際を続けていた。交際1年は順調に過ぎた。しかし、2015年の秋からふたりの関係に変化が起きる。
「美穂さんが11月に意味深なメッセージをツイッターに書き込んだんです。そして、この前の18年ぶりの歌番組復帰以来、一切、書き込みも止まってしまったそして聞こえてくるのが美穂さんは彼との関係を清算しようとしているという話でした。彼を好きなことは変わらないけれど、このまま関係を続けていくのは難しいと悩んでいたようです」(前出・芸能関係者)
中山の心境はそのままツイッターに表れていた。
9月10日《ダーリンはもうすぐ来る。早く会いたいなあ》
9月11日《でも殆どすれ違いだし、会うことが重要じゃないと学んだこの数か月》
9、10月を境に恋人より息子へのメッセージが増えていく。
9月11日《無論いちばん会いたいのは息子。絵本を読んだり子守唄を歌ったり。もう必要ないか》
10月29日《息子に色々買ってきたんだけど最近は直接渡せず。仕方ないね。お父さんとなかよくね》
10月31日には《選択肢が二つしかなくて。どちらもどちらで悩んでいる》《誰よりも息子に会いたい》《体の一部がもぎ取られた感じに慣れないと》
11月4日《もう本当にいいやって思えた時から始まりなのかな》
11月7日には彼との決別を思わせるこんな意味深なメッセージも──。《ひとりでいるほうがストレスないならそれがいい。一緒にいるけど浮気はするよ、なら言ってくれ》。
思うように会えない息子への思慕と、世界中を飛び回りなかなかともに時間を過ごすことができない恋人──息子と恋人の間で中山の心は大きく揺れた。