お正月の一大イベント・箱根駅伝は、1月2日(往路)と3日(復路)の2日間にわたって開催されている。そこでふと浮かぶのが、「往路を走った選手は、復路は何しているのか?」という疑問。日本で最もマニアックな陸上長距離専門ウェブメディア「駅伝ニュース」の主宰者・公園橋博士が、その疑問に回答する。
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往路を走った選手たちは、復路で何をしているのか。エントリーしなかったメンバーのように、給水や途中でタイムを知らせる仕事は割り当てられない。彼らは熱狂的な駅伝ファンと同じように、各区間の選手を追いかけるのだ。
まず芦ノ湖スタートで6区のチームメートを激励。その後は箱根登山鉄道に飛び乗って小田急小田原駅まで下りる。さらにJR東海道線に乗り換えるのだが、最短の乗り継ぎ時間で済ませるために、皆が改札に最も近いドア付近に張り付いて乗っている。東洋大も駒澤大も(そして私たち「駅伝ニュース」のメンバーも)同じだ。
ドアが開くと“一斉スタート”で乗り換え電車に向かって走る。私たちはこれを「もうひとつの箱根駅伝」と呼んでいる。
※週刊ポスト2016年1月1・8日号