現在も世界中にファンの多い「X JAPAN」。12月には、約20年ぶりとなる全国ツアー「X JAPAN TOUR」が開催され、多くのファンを熱狂させた。「X」結成当初から、「X JAPAN」への変遷、さらにhide(ギター)とTAIJI(ベース)の死など、多くの経験を共有してきた十年来のファンにとって、彼らはカリスマ的存在となっている。とくにほぼ全ての作詞・作曲を手がけるリーダー、YOSHIKIを“崇拝”するファンは後を絶たない。
今、そんなYOSHIKIを中心に、全盛期時代のX JAPANを知らない若い世代のファンが増えているという。女子大生のAさん(22歳)は、今年の夏にYOSHIKIのファンになったと語る。
「夏頃、関ジャニ∞がMCを務めるバラエティ番組にYOSHIKIさんが出演していたことをきっかけにファンになりました。それまで『X JAPANなんて実在するの? 幻のバンドでしょ?』と思っていたのですが、その番組を見て今も活動しているのを知ったんです。
その番組で、関ジャニ∞と一緒にバンドセッションをしていて、メンバーにもすごく優しく接していて、親しみやすい人だなと思ったんです。大先輩のはずなのに、セッション後に『あ~緊張した』と笑っていて、その笑顔にやられました(笑)」(Aさん)
別の女子大学生Bさん(21歳)も、テレビ番組でYOSHIKIを見てファンになったという。
「はじめてYOSHIKIさんを見たのは、音楽番組でした。ドラムの上に立ったり、裸でドラムを叩いたりと、見た目は怖そうな印象だったのですが、トークになるといきなりニコニコしだして可愛かった。今ってあまりカリスマ的な人がいないと思うんですが、『この人はすごい!』とすぐに感じました。
翌日すぐにTSUTAYAでCDをたくさん借りて、今ではX JAPANばかり聴いています。あまり激しい音楽は好きではなかったけど、YOSHIKIさんが作るX JAPANのメロディーは、クラシックっぽい要素もある。そこが世代を超えて愛される理由かな、と思います」(Bさん)
ここ数年で再び活発な動きを見せはじめているX JAPAN。全盛期の彼らを知らない若年世代のあいだでも、テレビ番組をきっかけにメンバーとその音楽に魅了されるファンが増えているようだ。