いまだ冷めやらぬタレントのベッキー(31)と、人気バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の交際騒動。スキャンダル処女で、好感度や清潔感の高かったベッキーの相手が、“既婚者”だったことが、大きな波紋を呼んだと言っていいだろう。31という歳での不倫疑惑。ネット上などでのバッシングに加え、CMの取りやめなど、現実的な影響も出始めている。改めて「不倫」の代償を考えさせる騒動となった。
ベッキーに限らず、アラサー、あるいはアラフォーになってから既婚者に惹かれる女性は少なくない。30~34歳女性の約3割、35~39歳女性の約4割に不倫経験があるという調査結果もある(恋活アプリ「マッチアラーム」)。歳を重ねるほど、出会う相手が既婚者である確率は上がるわけだから、不倫に陥る可能性も上がるのだろう。
そんな30代以降の独身女子に対して、今回のベッキー騒動を「反面教師にすべし」と忠告するのは、不倫に関する著書も多い作家で、女豹ライターとしても活躍する島田佳奈さんだ。
「恋愛経験の少ないピュアな女子ほど、年齢を重ねてから不倫にはまりがちです。ベッキーも、実年齢は31歳ですけど、恋愛年齢はまだ20代だったのかなと、報道を見た限りは感じますね。お相手の川谷さんを1ミリも疑うことなく信じていたんでしょうね。恋愛経験が豊富な人であれば、既婚者とわかった時点でパッと冷めたり、あるいは、もう少しうまくやるものです」
芸能人と違って、一般人は不倫をしても仕事を失うリスクは少ないかもしれない。だがそれでも、30代以降の不倫は「痛手が大きすぎる」と、島田さんは語る。
「一般社会では、30代以降の不倫のパターンには、社内不倫が多いんです。ですが社内不倫は、これまで積み上げてきたキャリアを傷つけるリスクが高いです。これは男女ともに言えます。また、奥さんの立場からすると、旦那の不倫相手が若い子だと『火遊びだろう』と黙認するケースもありますが、相手が30代以降(妻と同年代)だと、そうはいきません。本気度が高まり家庭を脅かすのではと警戒します。発覚すれば訴訟沙汰になるリスクも高くなります。
不倫デビューは遅ければ遅いほど、抜け出すのが難しくなります。漫画家の峰なゆかさんが不倫を“予防接種”にたとえて、『早いうちにすませておいたほうがいい』と描いてましたが、まさにそう思います」