芸能

SMAP解散騒動 依存度高いフジテレビにとって深刻な痛手に

SMAP去就で頭を抱えるフジテレビ

 国民的アイドルグループSMAPの解散報道、続いて所属事務所が「協議・交渉中」と解散の可能性を認めたことで、頭を抱えているテレビ局がある。放送20年目を迎えた人気番組「SMAP×SMAP」を放送しているフジテレビだ。

「かつてのように視聴率20%を連発することはなくなりましたが、二桁視聴率が見込める貴重な番組です。最近のフジは一日中視聴率が一桁、なんて日も珍しくないんですよ。テレビというのは前後に放送される番組の視聴率の影響が大きいのですが、月9ドラマが不調でも『SMAP×SMAP』は10%をキープしている。よっぽどのことがないと終わらないと思っていたのですが雲行きが怪しくなってきました」(テレビ番組制作会社スタッフ)

 1996年4月から放送が始まった「SMAP×SMAP」は、現在ではメンバー5人が揃って出演する唯一のテレビレギュラー番組だ。看板コーナーである「BISTRO SMAP」では、レストランのオーナーとシェフに扮したSMAPのメンバーが、来店したゲストのオーダーに合わせた料理を振る舞う。

 同コーナーには豪華ゲストが出演することでも知られており、日本の芸能人や有名スポーツ選手だけでなく、小泉純一郎や安倍晋三、首相退任後の細川護熙など政治家や、アーノルド・シュワルツネッガーにアラン・ドロン、シャーリーズ・セロンやマット・デイモン、マドンナやレディ・ガガなど世界的スターが続々と出演している。

「『SMAP×SMAP』は視聴率だけでなく、テレビ局のステータスとしても貴重な番組です。たとえ映画の宣伝のための来日であっても、普通は日本のバラエティ番組にハリウッドスターは出演しようとしない。でも『BISTRO SMAP』は特別。そういうスペシャルな場所というのは、新しく作ろうと思っても簡単に出来るものじゃないです」(広告代理店関係者)

 フジテレビとSMAPの関係は深い。グループとして初のレギュラー番組はフジテレビの日曜昼に放送されていたバラエティ番組で、人気上昇のきっかけとなった番組「夢がMORIMORI」も、木村拓哉の知名度を上げたドラマ「あすなろ白書」も主演した昨年のヒット映画「HERO」もフジテレビ制作だ。現在も冠番組「SMAP×SMAP」以外に27時間テレビやFNS歌謡祭など、メンバーそろっての番組出演は惹句になっている。

 週の平均視聴率が民放最下位を記録したり、初の赤字など暗いニュースが続くフジテレビだが、この新たな苦境を乗り越えられるか。

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