「言霊」なんていうものがあるが、普段口にしている何気ない言葉が、その人の人生に様々な影響を与えていることもあるだろう。たとえば、お金。いろんなシチュエーションでお金を引き寄せる「金持ちワード」と、お金を遠ざける「貧乏ワード」があるというのだ。
たとえばケーキ屋を目の前にしたとき。「自分へのごほうび」は貧乏ワードとなり、「前回のごほうびはいつ?」という言葉は金持ちワードとなるという。経済コラムニストの大江英樹さんが解説する。
「人は遠い先のことは我慢できても、近くにある誘惑には弱いもの。浪費という後ろめたさを消すために、“ごほうび”と言っていることも。前回はいつごほうびを自分にあげたのか、今回はどんな根拠なのか、自問自答を」
もしも孫に大人気ゲームをせがまれたときはどうだろうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんによると、「皆が持っているなら買ってあげよう」は貧乏ワード、「人は人だから」が金持ちワードだという。
「“皆が持っているから欲しい!”と思った経験は、誰にもあるもの。これは見栄の可能性が高いんです。また、“皆”という言葉を使われると、買わなきゃいけないような気持ちになるもの。孫の金銭感覚を育てるためにお小遣いで買わせることも大切です。すぐに買わずに検討を」(丸山さん)
では、友人に「1万円貸して」と頼まれた場合はどうだろうか。「いいけど…ちゃんと返してよ」は貧乏ワード、「お金の貸し借りはしない主義なの」や「今までの関係もあるし、プレゼントするね」といったものが金持ちワードとなる。
「安易にお金を借りようとする人はルーズな証拠。繰り返さないためにも、最初にビシッと言うのがお互いのため」(丸山さん)
「貸したお金は返ってこないと思って。信頼できる人に限り貸すのではなく、その人に“投資”するのも手。相手も恐縮し、たとえお金は返ってこなくても困った時に助けてくれたり、何らかの形で自分に返り、お金を引き寄せる結果に」(大江さん)。
※女性セブン2016年1月28日号