昨年(2015年)12月19日に公開されるやいなや、世界的SF大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑え、映画観客動員数1位(12月19~20日興行通信社調べ)を獲得した『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。
そんな国民的大人気アニメにゲスト声優として出演した、武田鉄矢(66才)、堀ちえみ(48才)、博多華丸(45才)、博多大吉(44才)の4人に、大人こそハマる『妖怪ウォッチ』の魅力を語っていただきました。
堀:子供に大人気の作品ということで、かなり緊張してアフレコに臨みました。私の役はジバニャン(『妖怪ウォッチ』を代表する猫の妖怪のキャラクター)が生きていたころの飼い主、エミちゃんが大人になって働く職場で、厳しくあたる先輩だったのですが、監督からは「無理して若い声を出していませんか?」と言われたことを覚えています(笑い)。
華丸:ぼくらの役は人相悪いんですよ。でも絶対に負けるってわかっていても、なぜだか応援したくなるような悪役で。
大吉:もっとジバニャンたちと仲よくなれると思っていたら予想以上の敵!
華丸:本気で見ている人たちを怖がらせてくれと言われたので、トーン低めで頑張りました。
武田:私は大吉くんがラジオで『妖怪ウォッチ』について熱く語っているのを聞いて、この作品に注目していこうと思ったんです。彼は必死に「この話は子供だけじゃなくて、大人の鑑賞にも耐えうるものだ」と語っていたんでね。
大吉:ありがとうございます。40才を超えた自分がこれだけはまっているっていうのもなんだか、ちょっと恥ずかしいですが、すごくよくできた作品なんです。
武田:それにこのジバニャンがトラックに轢かれて、妖怪になったって話を知って、「これおれじゃないか」って思ったの。
華丸&大吉:あー、『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)の(笑い)。
堀:確かに全体を通して、どんなに失敗やつらい思いをしても、目に見えない何かがいつも支え、助けてくれるというメッセージがダイレクトに伝わります。これってアニメだからこそ、素直に感じ取れるものなのかもしれません。
武田:あと、これ福岡県民しか気づいてないことかもしれないけれど、この『妖怪ウォッチ』の舞台って、どこか博多を思わせるんだよね。
大吉:わかります! 走っている電車とか西鉄を彷彿とさせます。原作のゲームを作っているレベルファイブのオフィスが福岡にあることも関係しているのかもしれませんね。
武田:街並みの風景がどこにでもあるような郷里を思わせ、郷愁的で泣きたくなる。これも大人の胸を熱くさせるのかもしれませんね。
撮影■中村功
※女性セブン2016年1月28日号