一重まぶたにコンプレックスを抱き、プチ整形をする女性はそれなりに多いが、同じ悩みを持つ中年男性だって珍しくない。埼玉県に住むエステサロン勤務の女性Mさん(50才)の夫(49才)は、極細一重まぶたが長年のコンプレックスだったという。Mさんが。夫のエピソードを暴露する。
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細~い一重まぶたの夫は、子供の頃のあだ名が「糸目」。それを本人は、「オレは究極の塩顔」とか「激辛顔」と言って強がっていたけれど、実際、相当なコンプレックスだったみたい。
それが判明したのが、強くないお酒を久しぶりに飲んだ日の翌朝。むくんだ顔に埋もれた目が、なぜかパキッとした二重になってたの。
それを私が指摘したら、洗面所に入ったまま、出てこないんだわ。心配になってそっと見に行ったら、鏡に向かって眉間にしわを寄せたり、まぶたをグイと持ち上げたり、百面相をしているの。
「ちょっと、何してるのよ」と言うと、「いやいや、二重でもなかなかいい男だと思って」と。恐ろしいことに目がマジなんだわ。
でも、昼頃にはむくみもとれて、いつも通りの「糸目」に舞い戻り。大変だったのはその後よ。トイレに立つたび、まぶたを引っ張ったりこすったり。ついには爪楊枝で線をつけて赤く腫らしたりと、どうにかして二重にしようと、鏡の前から動かないの。
あげく、「プチ整形してもいいか?」だって。50にもなろうってのに、絶対に出世しないダンナにかけるお金があったら、私のほうれい線、消しますって!
※女性セブン2016年1月28日号