「改憲政党で3分の2を目指す」との安倍首相の“号令”を受け、今年7月の参院選で大幅議席増を狙う自民党。大量得票を狙うべく“目玉候補”として東京選挙区(定数12、改選6)から意外な人物の出馬が取り沙汰されている。2010年にNHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』でヒロインを務めた女優・松下奈緒(30)だ。参院の被選挙権を得たばかりの松下だが、実は安倍政権とは縁がある。
「以前、松下さんのいとこは安倍首相最側近の加藤勝信・一億総活躍担当相の事務所秘書をしていたことがある」(全国紙政治部記者)
その関係からか、日本とポーランドなど東欧4か国(V4)の交流年となった2014年、親善大使に任命されたのが松下だった。その前年6月には、「親善大使就任予定者」として安倍首相のポーランド訪問に同行して“外交デビュー”も果たし、安倍首相から〈松下さんのご活躍により、日本とV4各国がそれぞれをより身近に感じるようになったのではと思い、深く感謝申し上げます〉といった感謝状が贈られた。
「東京音大卒でピアニスト・作曲家としても活躍し、スキャンダルのない清楚なイメージの松下さんなら、都市部では一定の票が見込める。与党に追い風の選挙戦なら十分に当選圏に入ってくる」(同前)
松下の所属事務所は「出馬はありえない」と一笑に付すが、芸能関係者は言う。
「彼女は震災後に積極的にボランティア活動に参加するなど、社会貢献活動に関心を示している。事務所としては稼ぎ頭ですから難色を示すでしょうが、本人の意思次第では電撃出馬宣言もあるかもしれません」
ゲゲゲな結末となるかも!?
※週刊ポスト2016年1月29日号