夫に対してけんか腰になっていないだろうか。夫の収入は家計の要。イライラする前に、「自分に返ってくる」と言い聞かせ、ねぎらいの言葉をかけてみてはどうだろうか。
例えば、毎日飲み歩いている夫に、「また? もったいないから減らしてよ」と言うか、「体壊さない程度にどんどん行ってらっしゃい」と言うかではまったく印象が違う。
また、休日家でゴロゴロしている夫に、「どこか連れて行ってよ」と言うのではなく、「休みぐらいゆっくりして」と配慮の言葉を投げかけられると夫婦のコミュニケーションはうまくいくだろう。
“もっと○○してよ”というような自分の要求を命令する口グセは、夫のやる気を削ぎ、お金を遠ざけてしまうのだ。
夫婦・離婚問題相談室『オフィスベル』代表の鈴木あけみさんは、「お金に好かれる家庭は、妻が寛容で励まし上手。彼女たちは“お金をいただいている”と自分に言い聞かせ、夫には“ありがとう”“お疲れさま”“あなたのおかげ”と声をかけている人が多いんです。また、夫が休日に寝ていても、仕事で疲れているのだろうとその状況を受け入れ、夫を肯定する言葉をかけられる人が多いですね」と言う。
最初は無理して言っていても、続けていれば自然と夫をねぎらう気持ちが湧いてくる。すると、夫も改心して妻をねぎらい、仕事も意欲を持ってやり遂げ、収入も安定するようになるのだとか。
「お金は感謝の気持ちのあるところに流れるものです。夫婦といえども所詮は他人。求めるばかりでは愛もお金も失います」(鈴木さん)
とはいえ、ギャンブル夫やぐうたら夫などには、どう対処したらいいのだろうか?
「運動が趣味の人と同様、夫にとってパチンコや競馬などのギャンブルは、ストレス解消の楽しみなので、あまりキリキリせずに寛容にすべきです。ただし、借金してまでギャンブルをするような場合は、いくらほめてもすぐには変わらないと思うので、この際、諦めて離婚すべき。自分で稼いだほうが前向きになれ、お金持ちになれるかもしれません」(鈴木さん)
ほめるべきか自力で行くか、いずれにせよ、人生、甘くはないですね~。
※女性セブン2016年1月28日号