人間誰もが毎日入るトイレ。そんなトイレで様々なアイディアが舞い降りてくることも少なくない。中国命理学研究家で風水師の林秀靜さんは、「トイレは日本人の昔からの特徴を表している」と指摘する。
「古来日本人は、自分の身についた穢れや不浄を祓い、本来の輝きを取り戻すことを好みます。汚れた排泄物を流すことで悪い気を追い出すトイレは、その象徴的な場所。そこは身を清めることで謙虚になり、落ち着いた心で物事を考える場でもあるんです。実際、昔の武将はその場に閉じこもって戦略を練り、多くの妙案が生まれたそうですよ」
また、トイレをきれいにしておけば、幸運をつかむこともできるという。林秀靜さんが、“幸福をつかむトイレ掃除法”を伝授する。
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トイレは汚れたものを流すところ、つまり、汚れた気を出すところなので、昔は家の外にありました。現代ではトイレは家の中にありますが、トイレをきれいにしておくということは、健康状態を守り、運をよくする大きなポイントになるのです。
風水では、とりあえずトイレと玄関の2か所をきれいにしておけば問題がない、とされるほど重要な場所。特にトイレは、金運と密接に関係しているといわれています。
私の知り合いの著述家が、ある日「100万部のベストセラーが出た」と電話をかけてきました。「何をしたの?」と尋ねたところ、「トイレ掃除を始めた」と教えてくれました。私も彼女の真似をして熱心に、心をこめて掃除を始めたら、3か月くらいたった頃、出版した著書が毎週のように増刷されてベストセラーになりました。その後も執筆依頼が続き、生活はだいぶ豊かになりました。トイレ掃除を始めて、たった3か月で効果が出たのです。
掃除のポイントは、入念にブラッシングすること。便器を洗面所のボール代わりにして顔を洗えるくらいきれいに磨きます。壁や床は拭き掃除をしましょう。
そして、重要なのは小物。スリッパ、便座カバー、マットをこまめに洗いましょう。ブラシなどの掃除道具も、古くなったり汚れたりしたら取り換えましょう。トイレは“陰気”がこもりやすいので、暗い色や濃い色のもの、気に入っていないインテリアは処分するのが鉄則です。
忙しくて時間がないときは、ブラシでささっと掃除するだけでもいい。とにかく続けることが重要です。
トイレ掃除を続けていると、勤勉さ、前向きさが磨かれ、人間関係が円満になるのを実感できるでしょう。誰にでもできて、しかもお金がかからないトイレ掃除。やらない手はありません。
※女性セブン2016年1月28日号