ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27才)との不倫愛が報じられたベッキー(31才)。一部のCMの放送が中止されるなど、好感度が下がったとの見方もあるが、ベッキーを支持する声も少なくはない。
今回の件を受け、『Mr.サンデー』(フジテレビ系)では既婚と独身の男女に、「ベッキーと川谷、どちらが問題だと思うか」というアンケートを実施。独身女性はおおむねベッキーを支持しているが、注目すべきは、“ベッキーのほうが悪いと思う”と考える女性が、既婚女性24%、独身女性17%と、わずか7%しか開きがないこと。
女性セブンの調べ(2015年8月、全国300人の30~50代既婚女性が対象)では、女性の不倫経験者は5人に1人。また、経験はない既婚女性でも、不倫に憧れを抱くケースは多い、という結果が出ている。しかし、夫婦問題にくわしい人たちの間では、「実際の数字はそれ以上」というのがジョーシキ。その証拠に、少し前に千秋(44才)が、テレビ番組で、「ママ友の5割は浮気をしている」と明かしニュースにもなった。
数年前までは、「男の不倫」は文化だ、生物的に仕方ない、などと甘く見られており、「女の不倫」は問答無用に断罪されていた。それが変わってきたのは2010年のドラマ『セカンドバージン』(NHK)あたりだろうか。苦しい恋ながら、ひたむきに愛を紡ぐストーリーに多くの女性が共感した。しかもお堅いNHKが制作したことで、なんとなく女の不倫が「全くナシ」ということではない風潮に。
それからは、漫画や映画でも不倫をテーマにしたものがヒットする。2014年のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)では、ベッキーの親友であり、同じく好感度の高い上戸彩(30才)が、冴えない高校教師とW不倫する主婦を演じ、大きな話題となった。
もちろん女の不倫に風当たりは強い。でも、ベッキー騒動を見ていると女の不倫が少しだけ市民権を得たように思える。実際、これまでなら女の不倫に嫌悪感を示すハズの男性たちから擁護の声が上がっている。それどころか坂上忍(48才)は川谷を猛批判。
「カミさんがいて、違う女を実家に連れてく? それは男の子としてはあるまじきだし、もっとキツい言い方をすれば芸能人としてはド素人だよ! この人」「いくらいい曲書いたって、男の子としてはちょっと許せない。おれ、あんまり邦楽に興味ないのに、ゲス極って唯一好きだったから余計に腹が立っちゃって」などと生放送で酷評した。
※女性セブン2016年2月4日号