日本・中国・韓国は何かと比較されることが多い。3国を客観的な数字で比較すると何が見えてくるか。社会・文化面での日中韓比較をしてみた。
■住みやすい国
(1)韓国 194.35
(2)日本 191.43
(3)中国 61.79
世界最大級の生活情報データベースサイトであるNUMBEOの調査(2015年)では、日本の“生活の質”指数は191。韓国は194であり、韓国に軍配が上がった。これは各国の購買力、安全性、医療、消費者物価、不動産価格、交通渋滞、公害などの項目を数値化したもの。日本は韓国と比べ医療や交通などで勝ったものの、公害で大きく水をあけられた。原発事故の影響が尾を引いているのかもしれない。
■平和度指数
(1)日本 1.322
(2)韓国 1.701
(3)中国 2.267
「平和度指数」(2014年)はどれくらい平和であるかを表す指標とされ、経済・平和研究所(IEP)機構が算出している。紛争、治安悪化、軍拡など平和への不安要素が大きいほど指数は高くなり、日本は1.3でトップ。世界では8位となっている。
■報道の自由度
(1)韓国 26.550
(2)日本 26.95
(3)中国 73.55
※国境なき記者団2015年
「報道の自由度」は、メディアの報道の自由に対する侵害について、規制や検閲、ジャーナリストへの暴力などの項目で調査されるもので、侵害度が大きいほど指数は高くなる。ここは韓国が1位で世界でみると60位。次いで日本は世界第61位。お仲間記者しか取材を許さない記者クラブなどがネガティブ要因となったか。
■インターネット自由度
(1)日本 7位
(2)韓国 21位
(3)中国 65位
※Freedom House 2015年
これがインターネットにおける言論・表現の自由度をアクセス規制、コンテンツ規制、ユーザー権利の侵害の3分野の観点から算出した「インターネット自由度」になると、日本がトップ(世界7位)となる。中国共産党の監視が一般国民にまで行き届く中国は世界で65位だった。
※SAPIO2016年2月号