参院選に向けて野党連合構想が持ち上がるなど、永田町がせわしなくなってきた。この混迷の行方を読み解くべく政界OBの“老人党三役”が集まった。村上正邦(83歳・元自民党参院議員)、平野貞夫(80歳・元民主党参院議員)、筆坂秀世(67歳・元共産党参院議員)の3氏が語り合った。
──共産党が野党連合へ意欲をみせているが、肝心の民主党はどうなのか。
平野:民主党に期待できるかといえば、岡田(克也)・代表の記者会見を見ていてもねえ。次の参院選は憲法改正を阻止できればいい、それが目的だというんですよ。こんな負け犬根性では昔の社会党と一緒。新55年体制ですよ。
村上:だから、野党もそういう役職に就いていた奴らはみんな、この際、去るべきだよ。亀井(静香)も小沢(一郎)もそう。若い人たちを出して新しい連合体をつくらなきゃ。
平野:いや、だけど、若い連中は政治に対する感性がないね。我々が育てなきゃダメですよ。
村上:それはそうだけど。
平野:コンピューターばっかり使ってさ。スマホが政治をやっているようなものだよ(笑い)。期待できるのは小泉進次郎くらいでしょう。
村上:若すぎるよ、あんなのは。
平野:自民党をよみがえらそうと思ったら、そういう変化が必要じゃないかと。
筆坂:いや、僕はあの子は天才的な子やと思うよ。
村上:あれは何もないよ。
筆坂:親父に似ていて、短いコメントで的確に答える能力は大変なもんだよ。将来の自民党を背負うことは間違いない。
平野:それじゃあ、野党統一で、進次郎を担いだらどうですか(笑い)。
筆坂:いや、ホントにそうなの。野党が、進次郎を担げば面白いと思うよ。
※週刊ポスト2016年1月29日号