みんなが当てたいお得な懸賞。運がなければダメと思っている人も少なくないが、当てるためには秘訣があるという。抽選するスタッフ4人で、懸賞の裏側を解き明かす座談会を開催した。
【座談会メンバー】
A香さん:PR会社。主に化粧品会社が主催する雑誌、新聞のプレゼントキャンペーンを担当。
Y奈さん:抽選代行業。大手メーカーなどから依頼を受け、「事務局」を代行する会社に勤務。
C絵さん:某出版社編集部。雑誌のプレゼントコーナーを企画。応募はがきも自ら目を通す。
D子さん:主催メーカー。広報宣伝部に勤務。はがきは自社に送付してもらい、自ら抽選を行う。
A香:はがきの応募でまず“アウト”になるのが、宛先などの必要事項がきちんと書かれてないもの。うちはPR会社なので、同じキャンペーンでも、新聞や雑誌など複数の媒体から応募がきます。抽選は、その媒体ごとに行うので、「~係」と書いてないと、仕分けできず、抽選対象にすらなりません。
Y奈:私も宛先が省略されてたり、「御中」が書かれてないもの、感想欄に自分の商売のPRが書かれているものなどは、省いちゃいますね。クライアントと一緒に選ぶ時もあるので、失礼なはがきはクライアントに見せられません。
C絵:自分の郵便番号を間違えている場合も多い。郵便番号をパソコンに入力したら、書いてある住所と違う場所が出たので、ボツにしました。
D子:クセの強い文字の人も困りますよね。住所が読みにくいと、時間のロスにもなるので、他の人に差し替えます。うちはメーカーなので、商品の感想や要望が書いてあったり、商品を使っている写真やイラストが入っているとうれしいですね。“こういう味も欲しい”“ここが不便”などの一言をつけてもらえるとありがたくて、お礼に当ててあげたくなります。
Y奈:コメントもそうだし、デザインが凝っているはがきを見るのも、けっこう楽しみ。ぶっちゃけ、自分好みのはがきから選ぶことも(笑い)。
A香:おもちゃプレゼントで、子供の写真に吹き出しがついていて、「当たりますように」なんて書いてあると、やっぱり当てたくなっちゃいます。当選者がどういう人かわかると安心。
D子:子供の写真つきのものを1回当てたら、毎回同じ写真で送ってくる人がいて…。