ライフ

創刊時は硬派だった『スコラ』 性特集の度に部数が増えた

 ネットの発達により、近年では若者向け雑誌もすっかり勢いがなくなったが、1980年代、女性の体など見たことも触ったこともない男たちは、その方面の知識を青年誌で仕入れ、いざという時に備えたものだった。その代表的存在だったのが『スコラ』だ。

『スコラ』は1982年、『GORO』(小学館刊)や『プレイボーイ』(集英社刊)に対抗する若者向け総合雑誌として創刊された。

「アイドルなどのグラビアやクルマの記事などを中心にした、いわゆる“男の雑誌”でした。しかし、次第にセックス関連の記事が目立つようになり、“『スコラ』といえばセックス特集”といわれるようになっていった」

 そう話すのは『ああ懐かしの雑誌黄金時代』(夕刊フジ)などの連載があるライターの矢吹博志氏である。『スコラ』の編集に携わっていたライターが、当時を振り返る。

「創刊当初は総合雑誌として真面目な記事が多く、セックス関連記事は時々掲載する程度だった。でも、セックス特集をやるたびに部数が伸びるので、やがて毎号掲載することに。ページ数も増える一方だったので、ネタを考えるのは大変でした」

 当時はセックスの「ハウ・ツー」を大々的に教えてくれる雑誌は他になく、『スコラ』は若い男性の“性のバイブル”的な存在だった。

※週刊ポスト2016年2月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
「みどりの式典」に出席された天皇皇后両陛下(2025年4月25日、撮影/JMPA)
《「みどりの式典」ご出席》皇后雅子さま、緑と白のバイカラーコーデ 1年前にもお召しのサステナファッション
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
卵子凍結を考える人も増えているという(写真:イメージマート)
《凍結卵子の使用率1割弱の衝撃》それでも「高いお金を払って凍結したのに、もったいない」と後悔する人は“皆無”のワケとは《増加する卵子凍結の実態》
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン