「今日は2016年1月18日です」──SMAP存続を発表した『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の冒頭で木村拓哉(43)が発したこの一言が論争を巻き起こした。視聴者が「わざわざ日付を言うのはおかしい」「キムタクは解散を阻止するため、未来からタイムリープ(トリップ)してきたのでは」とネットに書き込み、「キムタク、タイムリープ説」が盛り上がったのだ。
ネット上では自称・物理学者まで登場して、「現在の見解では過去へのタイムリープは絶対に不可能。百歩譲ってキムタクという人がタイムリープをやってたとしたら頭が悪すぎて寝込む。なぜなら、問題解決を目的とするならば、問題が発生する前の時間軸に戻るべきであり、問題発生後の時間軸に戻るのはナンセンスです」と大真面目な解説まで行なわれた。
『スマスマ』の瞬間最高視聴率は37.2%と高視聴率を記録したが、その恩恵に与ったのが『松岡修造のくいしん坊!万才』だ。前週の4倍増となる17.9%という驚異的な視聴率を叩き出した。
「『スマスマ』の前に放送された月9ドラマが初回15分拡大だったため、次の『くいしん坊』は午後10時9分、『スマスマ』は10時15分からの放送でした。それを知らずに通常の開始時間(10時)にチャンネルを合わせた視聴者が多かったようです」(フジテレビ関係者)
11時45分から放送された『あしたのニュース』にも“余波”が。
「同番組でもSMAP存続を伝えたのですが、レポートしたのが同局の木村拓也アナだっため、“紛らわしい!”と話題となった。“キムラタクヤ”を強調するため、事務所がキャスティングさせたという陰謀論まで飛び出した」(同前)
翌朝のスポーツ紙にも大異変が起きた。どんな大事件があっても阪神タイガースのニュースが1面を飾るデイリースポーツがSMAPを1面に持ってきた。
「阪神ファンの間では〈第6の助っ人ラファエル・ドリス投手獲得で守護神固め〉といった見出しが予想されていた。熱心な読者から“ブレた”という声があがった」(スポーツ紙記者)
同紙に尋ねると、「たまには浮気します」(総務局)との回答だった。
※週刊ポスト2016年2月5日号