キャンプインを目前にプロ野球の自主トレも終盤に入った。複数の選手で集まって行なう合同自主トレも珍しくないが、出身校でまとまるケースも多い。
中でも大集団を誇っているのが「大阪桐蔭グループ」だ。阪神の西岡剛を中心に、平田良介(中日)、中田翔(日本ハム)が最初に派閥「好奇心」を結成したが、その後は「チーム剛」として中田のほか西川遥輝(日本ハム)、大和(阪神)、城所龍磨(ソフトバンク)、西田直斗(阪神)が一団となった。
しかし昨年の西岡が不振だったためか、大がかりなチームは解消。まず西田、西川が一緒にハワイで自主トレに入り、平田は大阪桐蔭勢以外に活路を求めた。今年から中日の主将に指名された平田は「むさい男塾」を創設。中日の長距離砲で固まって自主トレを始め、取材陣から目標を聞かれると、球団が80周年であることにちなんで「4人で80本塁打」と語っていた。
大阪桐蔭から独立しているのは藤浪晋太郎(阪神)も同じ。昨年、前田健太に弟子入りしたことが話題になった。
「契約更改の席で球団に直訴して、ライバルである前田健太に弟子入り。一昨年の日米野球で侍ジャパンに呼ばれた際、ノースロー調整を貫くマエケンを見て心酔したための行動でした。しかし今年はマエケンがメジャーに移籍したため藤浪は鳴尾浜で単独自主トレに励みました」(阪神担当記者)
※週刊ポスト2016年2月5日号