昨今、女性以上にスキンケアにこだわる「美容男子」なるメンズも現れているようだが、それは、若者に限ったことではない。たとえば福山雅治(46才)。『ひとつ屋根の下』(1993年、フジテレビ系)の“チイ兄ちゃん”の頃から、顔もスタイルも変わらないどころか、その偏差値はぐっと上がっている。
それも、ふだんからの細心なケアの賜だ。食事はたんぱく質中心。顔を洗うときには、美肌をキープするため、洗顔フォームや石けんを使わず、お湯で流すだけ。家ではルームウエアだけでは冷えるので腹巻必須。あんなに忙しいのに、ジムには週2回通っているという。
また、お笑い芸人のスピードワゴン・井戸田潤(43才)は、美肌効果があるとされる炭酸ミストを携帯していて、お風呂は半身浴。美容器具を使って小顔になるための体操までしているとか。
現役時代に紫外線を浴びまくっていた元プロサッカー選手の武田修宏(48才)は「保湿に勝る美はない」と発言するほどのアンチエイジング通。もっとも愛用している家電は加湿器で、お風呂上がりには目元をしっかりパックする。
このように、きらびやかなショービズ界にいる男性有名人の美意識が高いのは当然。しかし、一般的な世のおじさんたちは、見た目の老いに悩んでいたとしても、その多くは何をするわけでもなく、老いを甘んじて受け入れている人が少なくない。
日本人女性の平均寿命は87才で世界一だが、男性は80才で世界ランキング第3位。この差はどこでつくのだろう。
その答えのひとつが、男性の美と健康に対する意識の低さ。食事に気を使わず好きなものばかり食べ、お腹が出ても白髪が増えてもそれを無抵抗に受け入れてしまっている日本人男性。アンチエイジングが本当に必要なのは「アンチエイジングなんて女性がするもの」と決めつけている男性の方なのだ。
※女性セブン2016年2月18日