日本で切手が発売されたのは145年前のこと。長きにわたる歴史の中で、初めてスポーツ選手が絵柄に採用されたのは69年前、主役は第2回国体記念切手の選手たちだった。昭和の時代は切手収集が趣味という子供も多く、友達同士でコレクションケースに多くの記念切手を見せ合う風景もよく見られた。
そして今、メールやSNSでのやりとりが広く利用される時代となり、切手を使う機会は少なくなっているが、スポーツ切手の人気はいまだに高い。昨年には広島の黒田博樹投手、羽生結弦選手らの切手が発売されたほか、つい最近でもトリプルスリーを達成したソフトバンクの柳田悠岐選手や、ラグビーW杯で世界を沸かせた五郎丸歩選手の切手が新たに登場。時代の寵児となったアスリートの切手はコンスタントに発売されているのだ。
一方で面白いのが「復刻版」。16年前には力道山、双葉山、織田幹雄の切手が発売されるなど、昭和のスターが再び絵柄に採用されるというケースも増えている。
ここ数年に発売されたものはもちろん、かなり昔のものでも切手ショップやオークションなどで手に入りやすいスポーツ切手。ご贔屓の選手を探してコレクションしてみてはいかがか。
写真■(c)FIELD OF DREAMS photographer:中條未来(SCOPE)
※週刊ポスト2016年2月19日号