2月2日、自宅マンションで覚せい剤を所持していたとして、元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が現行犯逮捕された。1月11日、清原は、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(79)やソフトバンクの王貞治会長(75)ら、球界大物OBとともに名球会の『ベースボールフェスティバル2016』に参加していた。名球会メンバーの1人が言う。
「ヒットを放ち、跳びはねるように一塁に向かうキヨは、少年のように野球を楽しんでいた。長嶋さんからも“若いんだから頑張りなさい”と声を掛けられて感激していたし、クスリなんてまったく連想しなかった」
清原は知人に「俺の息子は才能がある。必ずプロ野球選手になる。それまでに俺もプロに戻って、監督として一緒に戦うのが夢なんや」と嬉しそうに語ることもあった。
「今年のキャンプはフリーの立場で、巨人、阪神、ソフトバンクの3球団を視察する予定でした。親しい選手には監督をやりたいと漏らしていたようです」(スポーツ紙デスク)
しかし、その夢はもう叶わない。今回の逮捕を受け、日本野球機構の熊崎勝彦コミッショナーは3日、〈言葉を失うの一言に尽きる。元選手とはいえ、野球は特に青少年の憧れのスポーツのひとつ。現役を去ってからも、模範であり続けなければならない〉とコメントした。
「これでプロ野球界への復帰は事実上閉ざされた。刺青を入れた時にも批判されたが、起訴有罪ともなれば現場復帰は考えられない」(前出・スポーツ紙デスク)
清原に希望の光がなかったかといえばそうではない。1月7日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、ある女性の存在を明かしていた。
「また子供が欲しい」と再婚願望に言及し、「年下の好きな女性がおり、公の場では清原和博を演じている面もあるが、彼女の前では素でいられる」と紹介している。別の友人が明かす。
「番組で触れた女性はまだ20代前半と若いですが、本気で再婚を考えていたようです。彼女のために真っ当になろうとしていた。彼女も逮捕されたことに相当ショックを受けていますが、周囲には“彼を信じて待つ”と話しているようです」
孤独に怯えた清原のまわりには、支えてくれる多くの支援者がいた。そのことに気づかずに愚行に走った清原は、もうひとつの罪を背負うことになった。
※週刊ポスト2016年2月19日号