ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川上絵音(27)との不倫スキャンダルによって窮地に立たされ休業しているベッキー(31)。最後のテレビ出演となった1月28日放送『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)がオンエアされると、10分間で1000件もの抗議が殺到したという(TBS広報部は「視聴者からのご意見の内容等については公表しておりません」と回答)。そのバッシングの裏には、「不倫したい」人妻たちの鬱屈した本音が隠されている。彼女たちの不満や嫉妬は不倫発覚後のベッキーの行動にも向けられる。
不倫騒動を『週刊文春』が報じた後、ベッキーは記事が出たことで堂々と交際ができるとし、〈ありがとう文春〉とまでぶっちゃけていたLINEが公開されてしまった。首都圏に住む安田瞳さん(仮名・46歳)が激昂する。
「主婦が不倫をする時は、バレたら生活の基盤を失う大きなリスクを抱える。だから私たちは不倫に踏み出せないし、バレた時を想像すると怖くて震えてしまうほど。私だってこの歳になっても恋をしたり、トキメキたいんです。
でも、そんな感情は胸の内に押し殺しています。時々、爆発しそうになると、昼間“ひとりカラオケ”に行ってガス抜きしたり、韓流ドラマを3時間、4時間と見続けて疑似恋愛で我慢してる(笑い)。だからベッキーの開き直った態度が気に入らない」
年間200人を超す女性から恋愛相談を受ける恋愛コラムニストの内埜さくら氏が解説する。
「人妻に不倫願望が生まれるきっかけは、旦那から女として見られなくなったというケースが多い。“もう一度、女として認めてほしい”という思いが主婦を不倫に走らせるのですが、現実は思い止まる人妻が圧倒的に多い。今回、ベッキーを批判することで、“やっぱり不倫はいけないことなんだ”と自分に言い聞かせ、不倫願望を抑えているケースも多いと思います」
ベッキーを「欲望に負けた時の自分の成れの果ての姿」と捉え、戒めの意味も込めて叩いているという分析である。首都圏に住む藤木綾子さん(仮名・39歳)が、自らの焦燥感について話す。
「夫とは6年近くもセックスレス状態です。33歳の時、子供を産んでから旦那は私のことを女として見なくなりました。3年前、自分から誘ってみたことがあるのですが、“もう(2人目の)子供はいらないし、今さらこういうことはいいんじゃないか”と拒否されました。
このまま女としての人生が終わってしまうことに最近、強い焦りを感じています。でも不倫する勇気はない。この恐怖にも似た気持ちはベッキーには絶対にわからないでしょう。彼女とゲスの川谷は楽しんだ分、罪を感じてほしい」
※週刊ポスト2016年2月19日号