どうしてもだらしないというイメージが付いて回る“デブ”しかし、テレビの世界ではバナナマン・日村勇紀(43才)、カンニング竹山(44才)、石塚英彦(53才)など、デブのタレントが大活躍している。その人気の理由を放送作家・高橋秀樹さんが解説する。
「当たり前ですが、体形が一般の人と違います。人と違うということは『異端』です。これが芸能界で売れるためには非常に重要です。普通の人は芸能人にはなれませんから。そしてやっぱり見た目がおもしろい」
だが、「デブタレント」界は見た目だけでは売れないという。
「デブという見た目に加えて、何か意外性が必要です。今売れているデブタレントを見てもそういえます。たとえば、ドランクドラゴンの塚地武雅(44才)は役者としても一流です。マツコ・デラックス(43才)は、頭がキレて、毒舌がおもしろい」
売れるデブタレントは、日々たゆまぬ努力をしているのだ。
ちなみにツイッターでは“デブの社会的意識向上”のために2012年から「意識の高いデブ」というアカウントが登場。前向きなデブになれる金言をつぶやき、デブをはじめ、ガリにもヤセにも大人気になった。2015年9月には『意識の高いデブ』(KADOKAWA)として書籍化され、7万人のフォロワーをもつこのアカウントから、いくつかの金言を厳選して最後に紹介する。
〈「痩せる」という漢字にはやまいだれが入っている。
太っていることと痩せていることのどちらが健康的か、考えるまでもないだろ?〉
〈自分の母親を誇りに思え。
かあちゃんの飯がうまかったから
俺らはここまで成長できたんだ。〉
〈「デブ」であることをネガティブに捉え
卑屈な性格になるデブ。
そういうデブのことを俺たちは
「精神面のガリ」と呼んでいるよ。〉
※女性セブン2016年2月18日号