身近にあり、日本人の誰もが愛してやまない缶詰。いまでは平均価格200円前後とされる市場で、4000円を超える高級缶詰も珍しくない。果たしてS級の味はどんなものなのか。
国内外の缶詰を食べ尽くした「缶詰博士」として知られる黒川勇人氏が選び抜いた逸品を紹介する。
「『特選たらばがに脚肉詰』(1万3000円)は外せません。食感は焼きガニのようにしっかりした世界最高峰の缶詰です。
『松阪牛大和煮』(5400円)は、上品なすき焼きに近い味。『あわび水煮』(1万800円)は噛むとねっとりした貝の旨味が広がりますね。
『気仙沼産ふかひれ』(1万800円)は中華と和風の間のような味。インモラルな食感がいい。『さざえ味付缶詰』(4320円)は大きくて歯ごたえも抜群。外観も趣がありますよ」
●商品紹介(写真上から時計回り)
【缶つま極 三重県産あわび水煮】(国分/内容量・固形量:105g・45g)
海女さんが素潜りで獲った天然あわび。しかも旬のモノだけをえり抜き、塩で味付けをした極上の海の幸。
【缶つま極 松阪牛大和煮】(国分/内容量・固形量:160g・95g/5400円)
日本を代表する牛肉・松阪牛のA5クラスを厚く切り、濃厚に煮付けた限定生産品。ひと口食べれば至福の時だ。
【缶つま極 気仙沼産ふかひれ】(国分/内容量:100g/1万800円)
気仙沼港に水揚げされたヨシキリザメのひれだけを贅沢に使用。値段に見合う絶妙な食感を提供する。
【特選たらばがに脚肉詰】(マルハニチロ/内容量165g/1万3000円)
アラスカ産のたらばがにを国内で加工し、太くて長い一番脚肉だけを手作業で詰めた国内最高級品。
【さざえ味付缶詰】(太田缶詰/内容量・固形量:240g・150g/4320円)
創業明治23年(1890年)。大分の豊後水道一帯で獲れた最高級のさざえを秘伝の調味液で味付けしている。
※週刊ポスト2016年2月19日号