日本人の誰もが愛してやまない缶詰だが、世界に目を向けてみると美味なるモノは尽きることがない。手軽に味わえる美食缶詰をご紹介しよう。
2011年のデータでは、日本に輸入される缶詰は年間約72万トン。業務用の食材も多いが、ここ数年のグルメ缶ブームに乗り、高級食品も店頭で見かけるようになった。富裕層の拡大や食の多様化が要因であるが、消費者としてはカジュアルに美味を味わえるのは喜ばしい。
『イベリコ豚ランチョンミート』は累計販売10万個を超え、多くのメディアにも取り上げられた人気缶。スペイン政府が認証したイベリコ豚は肉質の良さとほのかな甘みが特徴。さっぱりした脂はパンに合わせて食べると絶妙だ。
世界三大珍味の『フォアグラ・リエット』は値段以上の品質。フォアグラと鴨肉を煮込んで細かくほぐし、ペースト状にしたものがこのリエット。赤ワインを飲みながら、前菜にするとパリ気分!? 舌の上でとろける風味が素晴らしい。
『イカスミのアロス』は、ミシュラン星獲得のシェフ監修のスペイン料理。イカスミスープ缶とお米を混ぜて20分ほど煮るだけで本格派のリゾットができる。これを出しているケリーダカルメン社は、他にもパエリアなどを手がけ、贈答品にもオススメ。
『マイルドタイカレー』は売り切れ続出の『いなばタイカレー』と比べても遜色ない、本格的な仕上がりだ。口中で上質のココナッツミルクと辛みが混じり、思わず、もうひと口食べたくなってしまう。シリーズにはグリーン、イエローカレーもある。
世界の美食缶は、紀ノ国屋や成城石井などの高級スーパーで扱っている。記念日やホームパーティーでリッチな気分を味わってみるのはいかがだろうか。
●協力/mr.kanso(ミスターカンソ)http://www.cleanbrothers.net/kanso.html
※週刊ポスト2016年2月19日号