住宅地で夜間のみの営業にもかかわらず、本店だけで年商3億円を叩きだしたラーメン店「なんでんかんでん」社長の川原浩史氏(51才)。人気番組『マネーの虎』(日本テレビ系)に出演したことでお店の知名度は上昇、行列の絶えない人気店になった。しかし、駐車違反や飲酒運転取り締まり強化、さらにはラーメン店の競争激化も重なり、客足が減っていき、26年間続いた環七沿いの本店は2012年に閉店した。現在の川原氏はというと、一転、意外な活動を始めたという。川原氏に話を聞いた。
――『マネーの虎』の頃は、派手な生活をしていたんじゃないですか?
川原:当時、道を歩いていると、しょっちゅう女の子が抱きついてきました。「社長!! 毛皮買って~!」とか、「お寿司ごちそうして~!」とか、クラブやキャバクラの子は「うちの店に来て~」なんて誘われましたよ。びっくりしますよね、初めて会った人なんですよ。『マネーの虎』から察し、ぼくがお金を持ってると思ってるんです。
「高級車に乗ってるんでしょう?」「クラブやキャバクラばかり行ってるんでしょう?」と言われるんですが、基本、ぼくは街中が苦手で、山手線の内側には用事がない限り行かないんです。女の子がいる店も年に2~3回程度付き合いで行く程度で、若い女の子にはあまり興味がないんです。
古いアメ車にハマった事があるくらいで、車は動けばいいという考えなので、今も昔もプリウスやワゴン車に乗っていました。でもお酒や食事は好きなので、高円寺や中野、下北沢辺りの大衆酒場で、大勢引き連れて行ってましたよ(笑い)。ぜいたくといえばゴルフくらいで、一時期は80前後で周ってました。そんな程度です。
――ピーク時の年収は1500万円くらいだったそうですが、今はだいぶ減ってしまったのでは?
川原:それは当然でしょう。本店を閉めてから3年間、芸能活動、講演会、セミナー、歌手活動なんかで食いつないでいます。いいときは月収100万円を超えますが、悪いときは20~30万円のときもあります。
でも、この3年間は今後の人生戦略など、いろいろと考えたかったし、ゆっくりしようと思っていたんです。「なんでんかんでん」を26年も頑張ってきたし。あとは、催眠術師として教室や営業の活動もやっていますよ。
――えっ、催眠術にセミナー、歌手までやってるんですか?
川原:そうです。催眠術は、10年以上になります。日本催眠術協会にも入っています。テレビにも数多く出させていただきましたし、今年は催眠術の掛け方のインターネット教材や書籍の出版の予定もあるんですよ。 歌手活動は長く、デビューして35年になります。これまでテレビのオープニングソングや挿入歌も歌わせていただきました。
――催眠術や歌は、どこで披露しているんですか?