ラブホリ王子(=ラブ・ホリック/恋愛中毒)という異名を持つほど、甘い台詞を得意とする、Sexy Zoneの中島健人(21才)が、最新作主演映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2月27日、全国ロードショー)で「俺に服従しろ」と女の子に命じてしまう、周りから恐れられるほどのドS男子高校生「黒悪魔・黒崎晴人」を演じた。
「映画のオファーがきたときは“恋愛劇”ができるということですごく嬉しかったんです。見てくださる皆さんの胸をときめかせられる! って。でも台本を見ていくと単純にときめかせるような役柄じゃなかったんですよね(笑い)」というくらい、自分とは真逆の黒いキャラだった。
「黒悪魔」を演じるために髪を黒く染め、心も黒く染めた。
「映画の撮影中は共演者と慣れあったり、じゃれあったりすることのないよう距離感を保っていましたね。スタッフから嫌われないか心配になるほど、普段から黒い殺気を放ってた」(中島、以下「」内同)
そこには中島なりの理念があった。
「映画はわざわざお金を払って見ていただくものじゃないですか。一般のかたなら1800円払って映画を見る。数ある素晴らしい映画と同じ土俵に立たせていただける価値がぼくにあるからこそオファーしてくださってると思うんです。だから全身全霊で取り組むのは当然のことだと思います」
『劇場版BAD BOYS J-最後に守るもの-』『銀の匙Silver Spoon』に続き主演映画3作目となる中島。
「意識しているわけではなく、気がついたら3作目って感じです。たくさん俳優さんがいる中で選んでいただけるというのは、光栄なことですよね」
本作品は今までのラブストーリーとは一味違った“壁ドン”、“お姫さま抱っこ”などドキドキのエロキュンシーンが満載だ。
「基本やったことないですからね。リハの時点から恥ずかしかったですよ。でもね、自分の中で壁ドンは見飽きてたので、違う壁ドンを作りたかったんですよ。今までになかった壁ドン。吊り橋効果を狙って速度を速めるといいかなって(笑い)。スピーディーな壁ドンです。ぼく『壁ドンと吊り橋効果』って論文書いて教授に褒められたんですよ。
映画ってそのなかで人生が楽しめるんですよね。人生って楽なことばかりじゃないと思うんですよ。悲しいことや嬉しいこと、いろんな感情が日々交差して。でもその役を演じている時は一時的に楽になります。他人になれるってことは楽しいんですよね」
※女性セブン2016年2月25日号