最近人気となっている医師の指導・管理のもとで安全に効果的な減量を目指すメディカルダイエット。その分野で脂肪吸引に代わる皮下脂肪除去の技術として注目されているのが脂肪凍結だ。この技術はハーバード大学医学部の研究者らによって開発され、2010年に米国FDA(食品医薬品局)の承認も受けている。
「皮膚や筋肉、血管の細胞より、脂肪細胞の凍る温度が高いことを利用して、脂肪細胞を4℃に冷却して死滅させる技術です。死んだ脂肪細胞は1~2か月で老廃物として体外に排出されます」(渋谷DSクリニック院長・林博之氏)
施術を施した身体の部位の皮下脂肪がおよそ20%減少する効果があるという。
ただし身体のどこにでも使えるわけではなく、掃除機のように皮膚を吸引して皮下脂肪を引っ張り出して冷却するので、指でつかめる程度の脂肪の厚みがある部分、つまり、お腹や背中、太ももなどが対象で首回りなどには使えない。
施術は約1時間。その間、冷たさを我慢する必要はあるが、読書をしたり、仮眠中に終わる。施術部分に赤みや痛みが残ることがあるが、数日で消えるという。
費用は、渋谷DSクリニックの場合、手のひらサイズの施術で1回10万円(初回のみ5万円)だ。
撮影■佐藤敏和
※週刊ポスト2016年2月26日号