国内

中学生、公務員、教師、医師も覚醒剤汚染 中高年使用者急増

芸能界だけでなく一般人への覚せい剤汚染も深刻

 誰もが知る、プロ野球の元スター選手・清原和博(48才)の逮捕は、シーズンの到来を前に、野球ファンだけでなく世間に大きな衝撃を与えた。

 ショックや驚きの一方、「またか…」「やっぱり」という思いを持つ人も多い。清原容疑者には以前から薬物の噂があっただけでなく、芸能界では毎年のように覚せい剤取締法違反での逮捕者が出ているからだ。

 記憶に新しいところでは、2014年にCHAGE and ASKAのASKA(57才)、2009年に酒井法子(45才)、2008年に加勢大周(46才)、1999年に槇原敬之(46才)、など、数え上げたらキリがない。

 でも、“芸能界だから薬物に通じている”というわけではない。普通に暮らしている、私たちの身近にも薬物汚染は蔓延している。今年1月末、茨城県に住む中学3年生の女子(15才)が覚せい剤所持法違反(所持、使用)で逮捕され、容疑を認めた。2月12日には、広島県で公立病院の院長(52才)が所持容疑で逮捕されたばかり。また昨年、熊本県で起こった、覚せい剤を生後3か月の乳幼児に投与し死亡させたという痛ましい事件も記憶に新しい。

 まだある。2014年には、福岡県で小学校校長(57才)が、神奈川県で40才の警察官が、2012年には中学3年生と高校1年生の女子が逮捕された。公務員、警察官、医師、未成年者…まるで薬物と縁がないような人たちに次から次へと“汚染”が広がっている。

 警察庁の統計によると、2014年の覚せい剤取締法違反による検挙者数は1万人を超えている。これは、交通事故による死者の数よりもずっと多い。

 また近年問題視されているのは中高年の覚せい剤使用者が急増していること。警察庁によると、2014年の検挙者の56.4%は40才以上で、1999年の22.5%から格段に増えている。

関連記事

トピックス

タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》王貞治氏・金田正一氏との「ONK座談会」を再録 金田氏と対戦したプロデビュー戦を振り返る「本当は5打席5三振なんです」
週刊ポスト
打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト