猫は人間のように言葉を話すことはできない。しかも、性格は気分屋。でも、よく観察すれば、そんな猫の気持ちを読み解くことができる。
ブリーダーや保護猫のボランティア活動など40年以上、猫と付き合ってきた「All About」猫ガイドの岩田麻美子さんが言う。
「猫は視力が悪いので、状況判断するのは耳と鼻。突然耳をピンと立てたり、目を大きく見開くのは、何かが見えているというより、人には聞こえない物音や嗅ぎ慣れないにおいにびっくりしていることが多いです」
猫の耳は表情よりも正直。動きや向きで、どんな気持ちかだいたいわかる。
【片耳をピクッ】
気になる音を感知したり、呼びかけに答えているとき。耳だけのお返事は構われたくないときだ。
【耳を真上にピンッ】
高い位置に耳を立てて集中しているときは、何か興味があるものに反応しているとき。
【耳を後ろにグ~ン】
頭をなでてよ~と甘えてくるときの耳。なでてもらうときに邪魔にならないよう、耳を倒して準備万端。
【斜め後ろにパタッ】
慣れないものや人に遭遇したときに示す、「これはなんですか?」と警戒&様子見のサイン。
【真横にペタ】
「これ以上近づかないで」「怖いよ」のサイン。「嫌だよ~」という気持ち全開なので、そっとしてあげて。
【ピクピク、クルッ】
正体がわからない物音などに反応し、神経質になっています。自分に危害を及ぼすかどうかの警戒信号。
※女性セブン2016年3月3日号