ベッキー(31才)とゲスの極み乙女。・川谷絵音(27才)のLINE不倫で幕を開けた2016年。しかし、上には上がいた。芸能関係者の間で「箸休め」といわれている狩野英孝(33才)は、二股交際発覚後、「わたしも!」という女性が後を絶たず、いまや何股交際だったのかわからないほど混沌を極めている。
さらに、育休宣言をしていた宮崎謙介元衆議院議員(35才)は、妻・金子恵美衆議院議員(37才)が妊娠中、女性タレントと不倫。しかも結婚後の不倫は、彼女が初めてではなかったことを、謝罪会見で明かした。
「男ってやつは…」
そんな声があちこちで聞こえてくるが、生物学者の池田清彦さんは、「生物学的に仕方がない」という。
「男は自分の遺伝子をたくさん残したいという本能があります。また男は自己顕示力が強い。中国の清時代の皇帝でも子供は100人くらいいましたし、日本でも江戸時代には大奥があったほど。“おれの女はこんなにいる”ということを示すことが社会的ステイタスでもあった時代があった。いまは倫理の問題でダメだけど、昔はよく”浮気は男の甲斐性”っていわれましたからね」
男は一度射精すると、次に子供を作る機会は早い人で数時間後。一方女性は、一度妊娠すると出産するまでの期間があるので、次の機会は1年以上後。しかもその間、女性は繁殖の世界から戦線離脱状態ゆえ、男にとって妊娠中の女は生殖行為の対象外となる。
動物行動学研究家の竹内久美子さんは、「妻が妊娠中に夫が浮気をすることは、倫理的には最低ですが、生物学的には当たり前のことをしている」と指摘する。
ただ、浮気する男もいれば、浮気しない男もいる。1940年代に行われたアメリカの調査では、その数がだいたい半数になることがわかった。その違いはなんなのか?
「それは、もうズバリね、睾丸の大きさなんですよ。2013年に、世界的に有名な『プロナス(PNAS)』(米国科学アカデミー発行の機関誌)で、浮気をあまりせずに家庭を大事にして子供の送り迎えをして、家事をするようなイクメン要素を持っている男性は、睾丸サイズが小さい、という研究結果が掲載されたんです。
この研究では、性欲の元となる男性ホルモンのテストストロンのレヴェルも測っているんですが、これが高いと睾丸が発達し、低いと睾丸が小さくなるということもわかったんですよ」(竹内さん)
※女性セブン2016年3月3日号