NHK連続テレビ小説『あさが来た』のディーン・フジオカ(35)演じる五代友厚が死を迎えてから1か月。全国の女性ファンには「五代ロス」が広がっているが、五代と入れ替わるように入ってきた新キャラクターにも熱い注目が集まり始めている。その人物とは瀬戸康史(27)演じる成澤泉(なるさわいずみ)。1月30日に初登場して以降、成澤に胸キュンしてしまったファンからは早くも、五代さまならぬ「ナルさま」という呼び名が聞こえてくるほどだ。
入れ替わり立ち替わり登場するフレッシュな俳優陣に、世の女性たちはなぜ虜になるのか。イケメン評論家の沖直実さんは「2番手ブレイク説」を唱える。
「このドラマには玉木宏さんが主人公あさの夫役として出演しています。玉木さんは名実ともにこのドラマで1番手のイケメンです。でもドラマを見ている女子は、よく知っている1番手より、どこか謎めいた2番手のイケメンがすごく気になるんです。
かつて『あすなろ白書』(1993年フジテレビ系)で筒井道隆さんの2番手、『若者のすべて』(1994年フジテレビ系)で萩原聖人さんの2番手だったのは20代前半の木村拓哉さんです。ディーン・フジオカさんも、2番手でブレイクしました。演じていた五代が亡くなってしまいその席が空いてしまいましたが、そこにちょうどいいタイミングで瀬戸康史さん演じる成澤というキャラクターが入ってきたというわけです」(沖さん・以下「」内同)
成澤(瀬戸)の登場で、五代ロスに打ちひしがれていた女性たちの心にも明るい光が差し込んできたということだろうか。
「まだ時期尚早といった所です。ディーンさんも登場からブレイクまで1か月以上かかっていますし、観ている人はまだ様子見をしているところ。それに五代と成澤は対極のキャラクターなので、五代を好きになった人たちがみんな成澤ファンになるとは限りません。ただ、このドラマに新しいファンを連れてくることは間違いないと思います」
具体的にはどういったところが対極なのか。
「女性視聴者は波瑠(24)演じる主人公、あさの目線で彼らを見ていています。あさから見た五代は、落ち着いていて器の大きさを感じさせる年上キャラ。それに対して成澤は、女性に”この人には私がいないとダメだな”と思わせるダメンズなところがあります」
例えば、女子大学校設立という大きな夢に向かって行動しながらも、わずか11人しか支援者が集まっていなかったり、よれよれで汚い和服姿だったためにあさに洋服を全身仕立ててもらったり、とダメンズぶりは挙げたらきりがない。
「あさが今の1億円に相当する5千円を支援したのも、成澤が”母性本能刺激型”だからだといえます」