今季のプロ野球界はFAやトレードでの戦力補強が少ない。だからこそ27人の新外国人選手に期待がかかる。野球評論家の江本孟紀氏は、野手の注目株はギャレット(巨人)だという。
「メジャー通算122本塁打で左打者ながら左中間にも大きな打球が飛ぶ。巨人はロッテから引き抜いたクルーズも含め7人で4つの外国人枠を争うが、ギャレットとクルーズが定着すればリーグ最低の貧打は解消される」
阪神がマートンの穴を埋めるために獲得したのがヘイグ。昨年は3Aで11本塁打、92打点、打率3割8分8厘の成績を残している。金本憲知監督の評価も「逆方向にもコンパクトな打球を打つ」と上々だ。他には身長193cm、体重135kg(NPB史上最重量)の楽天・アマダー、メジャー通算66本塁打の中日・ビシエドに期待が集まる。
投手の中で際立っているのがコーディエ(オリックス)。最速166kmの触れ込みで、スライダー、チェンジアップ、ツーシームも操る。福良淳一監督もクローザーに即決したという。今年はクローザー候補の剛速球投手が多く、ソフトバンクのスアレス、西武のリー、広島のジャクソン、阪神のマテオ、ドリスらも150km投手といわれる。
新外国人27人の平均体重が98kgという今年の“大型補強”。成功するのはどの球団か。
※週刊ポスト2016年3月4日号