紀子妃(49)は悠仁親王(9)について「独自の教育方針」を持っているとされる。悠仁親王の教育の場に皇族学校としての学習院ではなく、お茶の水女子大学附属幼稚園を選んだのもその表れであろう。3年前、悠仁親王は同大附属小学校に進学し、現在は3年生。同校関係者の間では「紀子さまは、悠仁さまを東京大学に行かせたいとお考えなのでは」──との噂が広まりつつある。
我が子を最難関の東大に──教育熱心な家庭の少なからぬ母親が抱きそうな希望だ。ところが、宮内庁関係者に「悠仁親王の東大進学」について水を向けると、こんな見方を口にした。
「紀子さまは社会人生活を経験せずに皇室に嫁がれたこともあり、“昔ながらのお妃”という印象を持たれている。一方、東宮家の雅子さまはハーバード大を卒業してから東大法学部に学士入学し、外務省に入省。ご成婚の際には“新しい時代の皇室のシンボル”と騒がれた。
紀子さまが“新時代の皇族は高い学歴も求められる”とお考えになっているとするなら、少なからず雅子さまを意識されているように思います」
また、「雅子妃は愛子内親王を母校の東大に進学させたがっている」「愛子内親王は成績優秀」などと伝える記事が週刊誌を賑わせることも背景にあるという。
「紀子さまはそうした記事にも目を通されているようですが、未成年皇族は悠仁さまと愛子さまの2人だけなので、何かと世間で比較されやすい。“愛子さまに負けないように”というお気持ちが紀子さまにあるのかもしれません」(同前)
ただし、教育に懸ける親の思いが子供と一致すると限らないのは、どの家庭でも同じのようだ。秋篠宮家関係者が明かす。
「紀子さまはゲームを禁止されたり、テレビ番組もニュースやドキュメンタリー番組以外は見せないようにしたりと、家庭内での教育環境にも強いこだわりがあるようです。ただ、その熱心さが当の悠仁さまが窮屈に感じている様子も見受けられることもあります」
皇室ジャーナリストの神田秀一氏はこう語る。
「悠仁さまご自身が学ばれたい学問が東大にあるなら素晴らしいことだと思います。宮家で“将来の天皇”を育てるという状況にはさまざまな困難があるように思いますが、進路については悠仁さまがもう少し大きくなられてから、秋篠宮さまや紀子さまと話し合われていただくような環境が望ましいのではないでしょうか」
お茶の水女子大附属は中学校まで男女共学で、高校からは男子生徒は他校に進学する。悠仁親王がそのタイミングを迎える6年後、秋篠宮家では現実味を帯びた「進路会議」が行なわれることになりそうだ。
撮影■日本雑誌協会代表取材
※週刊ポスト2016年3月11日号