「な~にぃ~!? やっちまったな!」のフレーズでおなじみ。臼と杵を使い、餅つき風に“モテようとして格好つけている男”にダメ出しをするネタでブレイクした、お笑いコンビ・クールポコ。ネタの誕生秘話は? 芸人にネタをまねされることをどう思ってる?などを2人に直撃した。
――餅つきネタは最初、ゴルゴ松本さんのイメージで作っていたそうですね。
小野まじめ:自分のイメージだと難しいので、ゴルゴさんがやったら面白いなと思ったものをネタにしていました。
せんちゃん:『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)でコラボさせていただいたときに、ご本人にそのことは伝えたと思います。男らしく「おう」と言っていた気がする(笑い)。
――そもそもネタはどうやって生まれたんですか?
小野:『エンタの神様』(日本テレビ系)が人気だったころ、エンタに出たくて作ったネタです。まねしやすいフレーズを意識しました。とにかくテレビに早く出たいと思っていて、稼げなくてしんどかった時代です。
ビビる大木さんにかわいがってもらっているんですけど、大木さんが「やっちゃったな」とプライベートで時々言っていたんですね。そこから「やっちまったな!」が生まれました。
あの頃「残念!」とか、そういう短いフレーズが流行っていたんですよね。餅つきスタイルは、餅をつきながらネタをリズムでやったら面白いんじゃないかな、という発想からです。
――その前にラップネタをしていたら、オリエンタルラジオさんと被ってしまったそうで。
小野:ラップネタは23、4才くらいからやっていたので、ぼくらのほうが早かったんですけど、「オリラジのまねじゃん」と言われるくらい似ていたんです(苦笑)。当時はリズムネタをやっている人は少なかったですね。
でも、そこは出たもの勝ちですからね。ぼくたちの切り替えは早かったですよ。すぐにやめました。勝負できないと思って。
――正直、悔しかった?
小野:ぼくはポジティブでしたね。被ってるなら、他のものを考えればいいやって。
せんちゃん:結果、餅つきネタのほうが作りやすかったんです。ラップの時は韻を踏んだり、大変だったんで。それに比べたら、餅つきネタは作りやすいです。
――ネタはどう作っていますか?
せんちゃん:男らしい単語を探してから振りを考えたり、逆でやったり。
小野:ふと思いつく時もありますし、昔は電子辞書の“あ”から見ていって、男らしい単語をどんどんノートに挙げていきました。
――たとえばどんな単語?
せんちゃん:“滝”とか、“岩”とか、ごつごつしたイメージ。確かぼくは“わ”から探したような気もします。ネタは2人で作っています。
小野:最近、あまり新ネタを考えてないんですよね。地方営業は初見の方が多いので、被らないんですよ。
――餅つきネタはよく芸人さんにまねされますね。