2月23日に56才のお誕生日を迎えられた皇太子さま。宮内庁ホームページには、お誕生日会見でのお言葉が掲載されているが、ある皇室ジャーナリストはこう指摘する。
「実は、皇太子さまが会見でお話しになりながら、ホームページ上では削除されている文言があるのです。それは、雅子さまについて言及された部分でした」
今回の会見は、事前に宮内記者会が準備した5つの質問に、皇太子さまがお答えになる形で進行された。2つ目の質問は、ご家族の近況について尋ねるものだった。
皇太子さまは、トンガご訪問や園遊会へのご出席など、確実にご体調が上向いている雅子さまのご様子に続けて、「公私ともに、私を支えてくれるのと同時に、愛子の日々の生活やその成長に心を配ってくれていることをありがたく思っています…失礼、心を配ってくれていることをうれしく思っております」と述べられた。
しかしホームページでその箇所を確認してみると《公私ともに、私を支えてくれるのと同時に、愛子の日々の生活やその成長に心を配ってくれていることをうれしく思っております》と記載されている。
「事前に原稿を作成された上で、皇太子さまは会見に臨まれています。雅子さまに対して“ありがたく”を“うれしく”と言い直されたのも、単に原稿の読み違いをなさったとも考えられます。ですから、ホームページには明記されなかった。
一方で、そういったことも含めてリアルなお言葉を掲載したほうが、皇太子さまに限らず皇族方のお人柄が伝わるのではないか、という意見も以前から根強くあります」(前出・皇室ジャーナリスト)
昨年12月9日、雅子さまは52才のお誕生日を迎えられた。その前日、お誕生日に際しての文書が記者に配布された。
「ところがその後、ひらがなを漢字に直したり、微妙な文言の修正が宮内庁側から行われたのです。これに対し、記者の間からは“雅子さまがせっかく時間をかけてお気持ちを述べられた文書を、修正するのは問題があるのではないか”といった意見が噴出したんです。
事実関係に誤りがある場合に訂正するのは当たり前のことです。しかし、こと言葉遣いや表現を変更するのは、雅子さまご自身が国民に伝えたいニュアンスやこだわりが、変わってしまう恐れがありますからね」(前出・皇室記者)
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年3月17日号