安倍政権が頭を痛める問題。それは「2012年問題」だ。まずは昨年3月、妻子持ちの門博文衆議院議員(50才)との不倫が発覚し、“路チュー”の現場を撮られた中川郁子衆議院議員(57才)。
未公開株を巡る金銭トラブルが発覚し、未成年男性の買春疑惑まで報じられた武藤貴也衆議院議員(36才)。そして、今年2月に議員辞職した宮崎謙介元衆議院議員(35才)は “育休取得”を宣言しながら、出産のため妻が入院している隙に自宅マンションに元タレントを連れ込み、ぬけぬけと不倫。
この3人に共通するのが、「2012年衆議院議員総選挙当選組」だということ。しかし、これは2012年議員だけではないし、自民党だけの問題でもない。
国会をズル休みして旅行に出かけ、維新の党から除名された上西小百合衆議院議員(32才)は、写真集を出版したり、東国原英夫元衆議院議員(58才)とTwitter上で“不毛なバトル”を繰り広げているし、丸山和也参議院議員(70才)は米国のオバマ大統領を「黒人の血を引く奴隷」と言い、海外メディアでも差別発言と問題になった。
北方領土の1つ「歯舞(はぼまい)諸島」が読めない島尻安伊子沖縄・北方領土担当相(50才)や、失言を繰り返す丸川珠代環境相(45才)など、出るわ、出るわ。
イクメン不倫の宮崎元議員だって議員辞職したけれど、その分の席を埋める補欠選挙にかかる経費は、なんと約2億6000万円だ。どうせ税金を払うなら、ちゃんとした議員に!と思うのは当然だが、どうしたらそれができるのだろうか?
政治評論家の有馬晴海さんが言う。
「1994年に小選挙区制度が導入されて以来、“自民か民主か”政党を選ぶような構図になりました。すると、“民主が嫌いだから”“よく知らない人だけど自民のほうがマシか”と投票する。それを逆手にとった“私が当選すればアベノミクスは前進できる”みたいなおんぶに抱っこの候補者はダメでしょう。
公約だって、ウソはいくらでも言えます。市議や県議など議員経験はあるか。これまでどんな仕事や政治活動をしていたのか、プロフィールをしっかり見ることぐらいしかできない。それでも、選挙期間の12日間では吟味は難しいですね。
当選してからの活動もチェックしましょう。委員会での質問内容や回数、当選してからも地元活動を一生懸命やっているか。ダメだと思ったら次は投票しなければいい。
実は、政治家を選ぶいちばんのコツは“顔”だと思います。学歴、肩書より、顔つきや話し方、仕草を見て、どんな国家像を持っていて、何をしたいのか、“ウソをつかない人”を見極めましょう」
※女性セブン2016年3月17日号