誰もが経験したことがあるだろうが、正式名称が何なのかは知らない「あの現象」の名前に迫る。
●カリギュラ効果
──「絶対にやらないでください」と禁止されるとやりたくなる
行動心理学の専門用語。由来はローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにした1980年の映画『カリギュラ』。過激な内容だったため一部で公開禁止になったが、それがかえって関心を呼んだ。
●ジャーキング
──眠っている時にビクッとする
眠っている時、高い所から落ちたような感覚で身体がビクッと痙攣する。眠りの浅いレム睡眠期に起きることが多い。犬や猫といった動物にも起きる。
●コンコルド効果
── 一度投資すると引くに引けなくなる
行動経済学の用語で「ここで中止すると、すでに投資した費用が無駄になる」という心理から投資をやめられなくなること。英仏両国が巨額を投資した超音速旅客機「コンコルド」が大赤字に陥るとわかっていたにもかかわらず、すぐに開発中止しなかったことに由来。
●ジャネの法則
──時が過ぎる感覚は年齢を重ねるとなぜか早く感じるようになる
19世紀の心理学者、ピエール・ジャネが「時間の心理的な長さは年齢に反比例する」という説として提唱した。「5歳の人の1年は人生の5分の1だが、50歳の人の1年はわずか50分の1で、10倍もの差がある」。つまり年を取ると生きてきた年数によって1年の長さの比率が小さくなり、どんどん時間が早く感じるということ。
●セルフハンディキャッピング
──試験前になるとなぜか掃除や読書に没頭したくなる
自分が失敗した場合に、「(部屋の片付けをしていて)勉強できなかったから仕方ない」とするための行動を指す社会心理学用語。「全然勉強できていない」と周囲に言い訳するのも同様。