芸能

スッキリ!!新MC近藤春菜 ゆるさへの期待ある一方、課題も

『スッキリ!!』新MCに抜擢されたハリセンボン近藤

 ハリセンボンの近藤春菜が『スッキリ!!』(日本テレビ系)のサブMCを3月28日から務めることが明らかになった。上重聡アナウンサーの代わりに、メインMC加藤浩次と同じ芸人が起用されるのは驚きだった。春菜はどんなMCぶりを見せるのか? テレビ解説者の木村隆志さんが注目点を解説する。

 * * *
 春菜さんは「私は『親戚にひとりはいる顔』だと思いますので、『身内が頑張っているなあ』とほっこりした気分で見ていただけたら」とコメントしていましたが、確かに彼女ほどビジュアルで親近感を与えられるタレントは見当たりません。不況や事件・事故などの暗いニュースが多い中、現代のMCに求められるのは、かつてのような“真面目さ”ではなく“親近感”であり、もっと言えば“ゆるさ”。春菜さんのように「老若男女やプロと素人の区別なく、誰からもツッコまれる」ゆるさを持っている人こそ、今どきのMC像にふさわしい気がします。

 メインMCの加藤浩次さんだけでなく、コメンテーターにも共演歴のある人が多いので、番組にはすんなりなじめると思います。ただ、生放送の情報番組は「リハーサルが難しい」「始まってみなければ分からない」ため、数か月間は「どれくらい進行に関わるのか」「ボケやツッコミはどの程度入れるのか」試行錯誤を重ねるでしょう。基本は1年前までほぼ同じポジションだったテリー伊藤さんのように、「コメンテーターに近い位置取りをしつつ、自分らしい担当コーナーをこなす」という形が予想されます。

 春菜さんに不安があるとしたら、午前帯の情報番組としては異例と言える『スッキリ!!』の出演者構成。同番組は一年前のリニューアルでコメンテーターを2人から4人に倍増しましたが、その大半が夜のバラエティー番組に出演するようなタレントでした。各界の専門家や舌鋒鋭い評論家タイプが少ない分、番組全体が感想や共感のような薄いコメントばかりになりがちなのですが、春菜さん自身もタレントだけにコメント内容が被ってしまう懸念があります。「他のタレントコメンテーターとどう違いを作るか」が当面の課題ではないでしょうか。

 しかし、そもそもメインMCが芸人の加藤浩次さんだけに、「春菜さんの加入を機に番組をバラエティー寄りに舵を切ろう」という思惑も見て取れます。その理由は、この春からフジテレビが15時間生放送をはじめるように、どのチャンネルも朝から夕方までほとんどの時間帯を情報番組が占め、扱うニュースもあまり変わらない中、バラエティーの要素を高めれば明確な差別化になるから。また、「朝6~7時代の番組としては最もバラエティー寄りの前番組『ZIP!』からのスムーズなリレー」という効果も期待できます。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン