美味しい飲食店を探す時に役立つグルメサイトの中でも最大手が『食べログ』だ。『食べログ』は、月間利用者数が6400万人、掲載されている飲食店が82万軒という巨大サイトだが、食べログに精通したプロたちはどうやって良い店を見抜いているのか? 人気グルメブロガーの「フォーリンデブはっしー」氏が秘密を語る。
「実は『★3.0~3.3』に“本当の名店”が眠っているんです。『食通度合い』が高くない、地元の人しか知らないような『穴場』の名店がこの層に眠っている。例えば、5件しかレビューはないが、1つ1つをよく見ると全て★4以上といったお店は狙い目。こうした誰もが高く評価したお店でも、レビュアーの『食通度合い』が高くないと、総合では3.3以下になってしまうのです」
はっしー氏は、点数ばかりを見ていてはいけないと指摘する。
「点数よりも、どんな書き込みがあるのか、どんな人が書いているのか、といったことを子細に見ていくことが大切だと思います」
それは人が点数評価を付ける際に、バイアスがかかることがあるからだ。フードジャーナリストの松浦達也氏はいう。
「私の考えですが、人間は3万円以上のお金を支払った料理に対しては低い点を付けたがらないものです。高いお金を払ってしまったのですから、“ありがたいものを食べた”と思いたい。
逆に単価が低い店の方が、点数が抑えられる傾向がある。あくまでも“傾向”ですが、本来安さは利用客にとって魅力のはずですが、それは★にはなかなか反映されていない気がします」
前出のはっしー氏もこう指摘する。
「例えば観光地の有名店や料理本で紹介されているお店には高い点をつけがちです。女性のレビュアーの中には味よりも雰囲気やサービスに点数が影響される方も少なくない」
では、何を手がかりに店を探せばいいのか。プロの「注目点」を紹介する。