「高校時代にやっていたスポーツはバスケット。親方の息子だと初めて知った時は“やせてる! 力士を目指してないんだ”って驚きましたね。大学には進まず海外に行ったって聞いているけど…」(高校時代の知人)
靴底に細かく手を加える作業風景やハンドメードのトートバッグを背景にビシッと決めた姿──これらの写真をインスタグラムにアップした男性は花田優一さん(20才)。元横綱・貴乃花親方(43才)と花田景子さん(51才)夫妻の長男だ。
スラリとしたスタイルが映える優一さんは現在、イタリアと日本を行き来する生活を送っている。花田家の知人が明かす。
「優一くんは難関の“お受験”を突破して私立幼稚園に入りました。そこは元横綱や元大関の子供が何人も通っていた“角界御用達”の名門校。幼稚園から大学までエスカレータ式で進学できますが、優一さんは高校を卒業するとアメリカに留学し、その後、イタリアのフィレンツェに渡り、今は靴職人になるための修業をしているんです」
花田家は言わずと知れた角界のエリート一族。
“跡取り”であるはずの優一さんは、その道を選ばなかった。貴乃花部屋の後援会関係者が言う。
「確かに小さい頃から“お相撲さんにならなくちゃなんて思わなくていいのよ”と言って育てていました。とは言っても、おかみさん(景子さん)は上智大学仏語科卒というインテリで、1男2女に対しては、“お受験ママ”で知られていました。どんな小さな差し入れでも礼状を欠かさず、パーティーの挨拶なども完璧にこなす角界でも評判の才女です。そのおかみさんが長男が大学進学せずに海外に行くというのを許したことに驚きましたね」
幼稚園受験を決め、合格まで導いたのも景子さんだった。
「貴乃花親方が当時、所属していた二子山部屋の後援会関係者に、景子さんの志望する私立幼稚園のPTA会長がいたそうです。
二子山部屋のおかみさんは義母の藤田紀子さん。孫が生まれたとき、紀子さんは名前の候補を出したらしいですが、景子さんはすべて却下(笑い)。2人の関係はいいとはいえませんでしたが、さすが景子さん、お受験のためとあって紀子さんに頼って、口添えしてもらっていました」(前出・後援会関係者)
だが、景子さんは“お受験ママ”にサヨナラしていた。
「貴乃花親方もおかみさんも、さんざん、力士の辛苦を味わってきましたから、長男が生まれた直後から、“子供を力士にして苦労させたくない”と言っていました。長男と長女はバスケットボールをやり、次女はバレエ。最近のおかみさんは“花田流笑顔の子育て術”の講演で全国を飛び回っていますよ」(前出・後援会関係者)
「優一さんの靴職人になるという気持ちを聞いたとき、景子さんとしても、“親方も中学を出ただけで角界に飛び込んで苦労を重ねて横綱になった。狭い日本で学歴にこだわるより、若いうちから海外に出て手に職を持つほうが今の時代に合っている。学歴なんて意味ない。サヨナラね”と長男を後押ししたようです。決断力のある彼女らしい、先を読んだ“チィママ子育て”です」(知人)
※女性セブン2016年3月24日号