多くの球団の監督が交代し、若返った2016年のプロ野球シーズンが始まる。巨人と阪神の両球団で4番を打った唯一の選手で、現在は野球解説者の広澤克実氏に順位と個人タイトルを獲得する選手の予想を聞いた。
●セ・リーグ予想
(1)阪神、(2)巨人、(3)ヤクルト、(4)中日、(5)広島、(6)横浜
●パ・リーグ予想
(1)ソフトバンク、(2)日本ハム、(3)西武、(4)ロッテ、(5)オリックス、(6)楽天
実はセの上位球団はほとんどが戦力ダウンしている。ヤクルトはバーネットとロマンが抜けてゲーム終盤を任せる駒がない。阪神は呉昇桓とマートン、広島はマエケン(前田健太)がいなくなっている。
そんな中、キャンプで一番元気だったのは阪神。新監督効果ですが、巨人と横浜も新監督なのにビジョンが見えてこなかった。始まってみないと分からないチームばかりなので、優勝は元気のいいことを評価して阪神にしました。
パはソフトバンク。投手は余っているほどで2チーム組める。その1チームがセで戦っても優勝しそう(笑い)。2位で追えるのは、若手が成長している日本ハム。僅差の3位は西武です。
ただ双方ともSBを脅かすほど頑張れるかは疑問ですね。残りの3チームは上位と差がありすぎます。
●個人タイトル予想
セ=首位打者・本塁打王・打点王:山田哲人、バレンティン、川端慎吾(ヤクルト)の三つ巴に筒香嘉智(横浜)が割り込む、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振:藤浪晋太郎(阪神)
パ=首位打者:柳田悠岐(ソフトバンク)or秋山翔吾(西武)、本塁打王・打点王:中村剛也(西武)、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振:大谷翔平(日本ハム)
※週刊ポスト2016年3月25日・4月1日号