昨年のプロ野球は、前年最下位だったヤクルトが14年ぶりにリーグ優勝し、トリプルスリーを記録した選手がセ・リーグ、パ・リーグとも誕生するなど記録になる話題が多かった。今シーズンのプロ野球はどうなるのか。昨シーズンまで阪神で投手コーチを務めていた野球解説者の中西清起氏に、順位と個人タイトル獲得選手の予想を聞いた。
●セ・リーグ予想
(1)ヤクルト、(2)阪神、(3)巨人、(4)横浜、(5)広島、(6)中日
●パ・リーグ予想
(1)ソフトバンク、(2)オリックス、(3)日本ハム、(4)西武、(5)⑤ロッテ、7(6)楽天
ヤクルトが今年も良い。オリックスから来た坂口(智隆)を1番に据えれば、川端(慎吾)、山田(哲人)、バレンティン、畠山(和洋)、雄平、大引(啓次)、中村(悠平)の不動の打線が組める。投手もオンドルセクと新外国人で後ろを任せられる。連覇の公算は高い。
阪神は金本知憲監督になった緊張感をいかに持続できるか。(藤川)球児は先発でOK。前のように三振をたくさん取るのではなく、技術を駆使した円熟味のある投球をすればいい。セは昨年も貯金11で優勝だった。どこもチャンスはある。
パは文句なしにソフトバンク。対抗するのは投打のバランスがいいオリックスか日本ハム。どちらもSB戦のエースの直接対決に勝つしか道はありません。残り3チームははっきり力が落ちる。特に楽天。投げる方が則本(昂大)だけでは苦しい。
●個人タイトル予想
セ=首位打者:梶谷隆幸(横浜)or山田哲人(ヤクルト)、川端慎吾(ヤクルト)、本塁打王・打点王:筒香嘉智(横浜)、最多勝:菅野智之(巨人)orジョンソン(広島)、藤浪晋太郎(阪神)、最多奪三振:藤浪晋太郎(阪神)
パ=首位打者・本塁打王・打点王:柳田悠岐(ソフトバンク)、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振:大谷翔平(日本ハム)
※週刊ポスト2016年3月25日・4月1日号