覚せい剤取締法違反で執行猶予つきの有罪判決を受けてから早7年。中国で活躍の場を広げているのりピーこと酒井法子(45)のインタビュー記事が波紋を呼んでいる。
〈あること、ないことまでほじくり返すというか、そういう風潮を感じることはある。一種の集団いじめのような。一人の子が何か失敗してしまった際、ばあっと感染していくように……孤立させ、その子が本当にぼろぼろになるまで〉(AFP通信3月15日付)
この文章を読めば、日本人の多くが「ゲス不倫」で謹慎したあのタレントを思い浮かべるだろう。記事の冒頭では、〈人気タレントのベッキー(Becky)さんの一件は、日本の芸能界における女性への風当たりの強さを浮き彫りにした。それでも酒井さんは、頑張ってさえいれば、いくらでも取り返しはつくとAFPの取材に語った〉とある。
のりピーといえば、ベッキーの所属事務所の元先輩。ともに騒動で事務所に損害を与えた間柄だけに、「のりピーが後輩について初めて語った」とネット上で話題になった。しかし一方で、「不貞と薬物犯罪を一緒にするな」「酒井法子に語る資格なし」など、辛辣な批判も続出している。
本誌ものりピーに話を聞くべく現在の所属事務所に連絡すると、マネージャーから怒りの声が返ってきた。
「あの記事、ウソなんですよ。捏造されたようなものなんです。アルバムの取材ということで行ったら、いまの日本の社会風潮について世間話のような感じで聞かれたので、酒井が『そうかもしれないですね~』と軽く言ったんです。それがあそこまで広げられてしまって……。なので、この話についてはそれ以上お話しすることはできません」
思わぬ形で飛び出した“捏造疑惑”。AFP通信にも問い合わせたが、「取材はお受けできない」との回答だった。
のりピーは記事の終わりに、〈女性が強くなって、ある程度男性のかじを取るくらいになったら、もしかしたら、(この国は)もっとよくなるかもしれません〉と答えている。
※週刊ポスト2016年4月8日号