ライフ

ホステス必携の心得帖【3】 飲み方と飲ませ方

「クラブ山名」の絢乃さん

 色気は売っても心までは売ってはいけない──こんな133の警句が並ぶ冊子が話題だ。大阪・北新地社交料飲協会の初代理事長(故人)が1980年に作った「ホステス心得帖」は昨年11月に再出版され、版を重ねている。男が読んでもためになる「お水の教科書」から、「飲み方と飲ませ方」の章を紹介しよう。(全10回)

(1)お客様に断らずに、勝手に自分の飲み物を注文しないこと。できればお客様と同じものを飲むのがよい。

(2)お代わりをする時も、謝意を表すこと。お客様は大様に振舞っていても、意外に勘定は細かいものだ。

(3)お客様より先に、おつまみに手を出すな。勧められても、待ってましたという下品な態度をしないこと。

(4)お客様より高いお酒を飲むな。お客様が進んで飲むようにと勧めない限り飲むな。高いお酒を「飲んでもいいですか」と催促できるのは、よほど馴れてから。

(5)足下がフラついて、立っていられないほど飲まないこと。

(6)週に1~2回は禁酒、もしくは節酒日を決めて、体を大切にしよう。休日はできれば禁酒。体を毀しても、誰も助けてはくれない。20代の不摂生は40代になって、てき面に現れる。

(7)お客様の飲み物のお代わりは、お客様の同意を得て早目に注文すること。ただしムリ強いはしない。

(8)お客様のお酒をさげすむな。通ぶるな。たとえば、「ブランデーはストレートが一番よ。アメリカンなんて最低よ」など言うべからず。

(9)珍しいお酒を、興味本位にあまり注文しないこと。

(10)酔った女は面白いが、可愛気はない。女は惚れた男の前(二人だけの)以外は酔わぬのが花。

(11)酔わなければ接待できないようでは、一人前ではない。世の中には、一滴も飲めないで抜群の売上げを達成しているホステスは、幾らでもいる。むしろ、そういう人の方が、お酒で誤魔化せないだけに真剣である。

※週刊ポスト2016年4月8日号

関連キーワード

トピックス

昨年末に妊娠を公表して以来、初めての公の場に現れた真美子夫人
大谷翔平の妻・真美子さん、注目を集める“ファストファッション中心のスタイリング”の金銭感覚 ハイブランドで着飾る「奥さま会」に流されない“自分らしさ”
女性セブン
お店を後にする(2025年)
長澤まさみ「寒波の夜にほろ酔い熱唱」スタイリングを任せる親友・野波麻帆と昭和レトロな雰囲気のスナックへ、マイク片手に美声を披露
女性セブン
自伝本を発売した小室佳代さん(2017年9月)
小室佳代さん自伝本で際立つ“雅子さまとのシンクロ” 「損失」「人格否定」「命のスープ」…皇室を匂わせる表現が複数登場、元婚約者や金銭トラブルについては黙殺
女性セブン
不倫にどっぷりハマっていた「令和ロマン」高比良くるま
《スクープ全真相》令和ロマン・高比良くるま「M-1連覇」の影で既婚女性と1年不倫「A子さんに慰めてもらっていた」証言も
NEWSポストセブン
世界を知ればもっと楽しめる/大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合日曜夜8時放送中)より
【花魁になれるのは100人にひとり】大河ドラマ『べらぼう』で注目が集まる江戸時代・吉原の過酷な女郎社会 心の支えは本当に好きになった“間夫”だった
週刊ポスト
窮地の二階伸康氏(左)を父・俊博氏はどう見るか(時事通信フォト)
【政界のドンの後継者、不倫騒動のその後】三男・伸康氏が参院選出馬も地元は厳しい視線 二階俊博氏に息子の不倫問題を直撃すると「そんなこと私が知っているわけない」
週刊ポスト
20代女性との不倫が明らかになった「令和ロマン」高比良くるま
《スクープ》令和ロマン・高比良くるま、突然の活動自粛の裏に「既婚女性との不倫」1年以上にわたる交際が発覚
NEWSポストセブン
佳子さまが退勤時に手にしていたのは「国民的なカフェラテ」
《退勤後にお飲みに…》佳子さまが手にしていた「コンビニカフェラテ」 森永乳業は「大変光栄に思います」とコメント
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんとのウェディング》大谷翔平結婚式の有力候補「ハワイ25億円別荘」リゾート敷地内に絶景の式場が…工事終了予定は「2025年春」
NEWSポストセブン
“激痩せ”に心配の声が相次ぐアリアナ・グランデ(時事通信フォト)
《8年ぶり来日》アリアナ・グランデ(31)衝撃の“激痩せ”に心配の声 本人は「過去の体型は人生で最も落ち込んだ状態。抗うつ剤を大量に服用し、ちゃんと食事もしていなかった」
NEWSポストセブン
ドラマ『最後から二番目の恋』で共演した中井貴一と小泉今日子
《フジテレビ、ドラマ撮影現場の受難》“月9枠”4月期『最後から二番目の恋』は予定通り放送へ、7月期は「企業が協力にNG」「男性アーティストが降板」で宙ぶらりん
女性セブン
中居正広
《中居正広が最後の動画を公開》右手を振るシーンに込められた「意図」 元SMAPメンバーへの想いとファンへの感謝「これまでの、ほんの気持ちをこめて」
NEWSポストセブン